モナコGPの結果を受け、ジャンカルロ・フィジケラはルノーが大きな前進を果たしたと語っている。ルノーは前戦で今シーズン初めて、至近のライバルであるBMWを上回る結果を残している。
2年連続のチャンピオンに輝いたルノーは、パッとしないシーズンのスタートを切っており、これまでのところコンストラクターズ選手権4位と苦戦している。しかし、モナコではフィジケラが予選、決勝ともに4位という上々の結果を出しており、ここ数週間でルノーが進歩していることを示している。
その結果にもかかわらず、フィジケラは再び自分とヘイキ・コバライネンがBMWのニック・ハイドフェルドとロバート・クビカを上回る可能性について明言を避けた。しかし同時に、カナダでもチームが競争力を発揮できることに自信を持っているという。
「(カナダでも速さを得るために)懸命に作業を続けている」モナコでのパフォーマンスがその時限りのものかと尋ねられ、フィジケラはそう答えている。
「チームは大きな前進を果たした。僕らは、マシンのある部分に関して本当に集中して作業をしているんだ。モンテカルロでは新しいフロントウイングを投入し、大きく進化できた。BMWの前でフィニッシュできたけど、今後のことは簡単には言えないよ」
「モナコは特殊なサーキットだし、ここでもかなりポジティブな感じだが、低ダウンフォース仕様の新パッケージでどんな結果を出せるかは分からない」
フィジケラはカナダで1997年に初の表彰台フィニッシュを果たすと、その後も3度の表彰台を獲得しており、ここは相性がいいサーキットと言える。
「いい思い出がいくつかあるよ。ここでは4度表彰台に上ったと思う。実は1997年に初めての表彰台を獲得したのがここなんだ。だからここはお気に入りのサーキットなのさ」
「ここが単純なサーキットだとは思わない。というのも、グリップレベルがかなり低いからね。ブレーキングポイントは特にそうだ。マシンもなかなか安定しないけど、直線ではうまく走ることができる。このサーキットでは気分良く走れるし、そう思えることが僕にとっては良いことなんだ」