F1第6戦カナダGPがジル・ビルヌーブ・サーキットを舞台に開幕し、フリー走行1回目はマクラーレンのフェルナンド・アロンソが1分17秒759のトップタイムをマークした。2番手にはルイス・ハミルトンが続きマクラーレンがワンツー。3番手、4番手にはキミ・ライコネン、フェリペ・マッサのフェラーリ勢が入った。
金曜日午前10時(現地時間)から行われた北米2連戦の初戦、カナダGPのフリー走行1回目の天候は曇り、気温23度、路面温度31度、湿度63%というコンディション。このセッションでは中嶋一貴(ウイリアムズ)がレギュラードライバーのニコ・ロズベルグに代わってステアリングを握り、マレーシア以来4戦ぶりに金曜日の出走となっている。
セッションが始まるとロバート・クビカを先頭にヤルノ・トゥルーリ、クリスチャン・アルバース、佐藤琢磨、ニック・ハイドフェルドらがいち早くコースへ。続けてフェラーリとウイリアムズ勢の4台とデイビッド・クルサードを除いた17台がゆっくりとコースへと向かい、いつものようにマシンと路面のチェックを行うとインスタレーションラップのみの走行で再びピットへと戻っていった。このセッションで最初にフルラップの走行を行ったのは中嶋一貴で、開始12分に1分25秒544をマーク。その後序盤は8台がタイム計測を行うのみで、ラルフ・シューマッハーの1分19秒577がトップ。2番手、3番手にはヤルノ・トゥルーリ、スコット・スピードが続いた。
セッション中盤に入って好調な走りを見せたのは、キミ・ライコネン。開始31分にコースへ向かうと、3周目に1分18秒846を出してトップに立つと、その後ライコネンは18秒136にまでトップタイムを更新。その直後にはフェリペ・マッサも18秒407をマークして2番手につけ、セッション30分過ぎから動き出したフェラーリがいきなり速さを見せる。その後はエンジン付近から火が挙がったため、マシンを降りたクビカを除く21台がフルラップの走行を行ない、ルイス・ハミルトンが1分18秒055でトップ。2番手には0.074秒差でアロンソ、以下ライコネン、マッサ、ハイドフェルドというトップ5のオーダーとなり、今度はマクラーレンが好調な走りを見せる展開となった。
セッション残り27分になると、アロンソがチームメイトを0.296秒上回る1分17秒759をマークしてトップに浮上すると、その後セッションは上位陣が入れ替わることなく進んでいく。再びセッションが動き出したのは残り5分を切ってからで、一端ピットへと戻っていた各ドライバーが再びコースへ。しかしその後も順位に大きな変動はなく、アロンソのトップタイムが破られることはなかった。
フリー走行1回目が終了しトップはアロンソ。以下ハミルトン、ライコネン、マッサ、マーク・ウェーバー、ジャンカルロ・フィジケラ、ハイドフェルド、ラルフ・シューマッハー、クルサード、アンソニー・デイビッドソンというトップ10だった。
スーパーアグリの佐藤琢磨は、10番手タイムをマークしたデイビッドソンに続く11番手(1分18秒898)。また中嶋一貴は1分19秒273の17番手でフリー走行1回目を終えた。