ヘイキ・コバライネンにとって、モントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキットは馴染みのないコースではあるものの、F1の北米ラウンド開幕を今週末に控え、彼は調子が上向きつつあるルノーの力を最大限に引き出したいと考えている。
デイビッド・クルサードにアタックラップを台無しにされ、コバライネンはモナコでの決勝を15番グリッドからスタートさせる。彼はその後も同僚のジャンカルロ・フィジケラに遅れを取ると、ポジションをひとつ上げるに留まり、失意のうちにレースを終えることになった。
「僕があの時に言ったとおり、あの週末について話すことはほとんどない」とコバライネンはため息をついた。
「木曜日にはいいタイムを出すチャンスを得られず、そこから状況は悪くなっていった。より安定性があり、速いマシンをジャンカルロと僕に与えるため、チームがどれだけ頑張っていたかを知っているので、二重にガッカリしたよ。でもそれはもう過去のことだ。僕はカナダGPに集中しているし、引き続き自分のパフォーマンスを向上させることに集中している」
近年、コバライネンのキャリアはヨーロッパを中心としていたため、彼にとってジル・ビルヌーブ・サーキットは未知の領域となる。しかし彼はカナダの週末に向けて、できる限りの準備を整えられたと考えている。
「大体、自分の知らないサーキットでのレースに向けて準備する際には、過去のシーズンのオンボードカメラ映像を入手するんだ。コクピットからのコースの様子を確認して、走行ラインを理解し、ブレーキングポイントや使用する縁石なんかを考える」と彼は打ち明けた。
「それから、木曜日にエンジニアと一緒にコースを歩いて1周し、過去のデータと比較しながら視察のようなことをするんだ。各コーナーについて話し合いながらね。金曜日、ついに仕事に取りかかり、自分の準備がうまくいったかの確認を始めることができる。今週末はこの準備が報われればいいね」