バレンシアでのF1開催に関する契約にバーニー・エクレストンが正式にサインしたことを受け、2008年、同地でヨーロッパGPが開催されることが決定した。来季はスペインでふたつのF1レースが行われることになる。

　仮の契約は先月に発表が済んでおり、ようやく正式決定の運びとなったこのレースは、スペインの人気リゾート地を舞台に、海岸通りが中心になると見られる市街地サーキットで行われる予定だ。

　既にエクレストンはサーキット・デ・カタルニアでのスペインGP開催契約を2016年まで延長しているが、バレンシアとの契約は2008年から7年間のものであり、ヨーロッパGPとの名称で行われるという。ヨーロッパGPがニュルブルクリンク以外で行われるのは1997年以来となる。

「先月発表した文章そのままの形で、今日の朝に契約は締結された」とエクレストンはロイター通信に語った。
「7年間の契約だ」

　かつてのMoto GPライダー、ホルヘ・マルチネス・アスパーとビラレアル・フットボールクラブ代表のフェルナンド・ロイグが率いるバルモア・スポーツ・グループとの契約が結ばれ、2008年からスペインでふたつのグランプリが開催されることになった。これには、フェルナンド・アロンソが2005年と2006年に世界タイトルを獲得して以来、大いに盛り上がりを見せる同国でのF1人気が関係している。

　とはいえ最初に行われた発表は、同地域に政治的な動揺をもたらすことになった。保守派の大統領候補者であるフランシスコ・カンプス氏が再選された場合に限り、レースの開催が可能となるというエクレストンの考えが報じられたからだ。実際、カンプス氏は先月に再選を果たしたものの、エクレストンはこの件が契約に向けての条件だったということを否定している。

• -
  ツイート
• 0
  シェア