現在ポイントランキングのトップを行くフェルナンド・アロンソが、なかなか勝てなかったモナコで2戦連続となる優勝を飾り、マクラーレン・メルセデスは現在、今季最大の好調さを維持していると語った。
アロンソは、先週末のモナコで優勝を果たし、ドライバーズタイトルのトップに立っている。2週連続となるモントリオールとインディアナポリスでの北米2連戦でも同様のパフォーマンスを見せてトップの座を固めいきたいと考えている。北米でのアロンソは、昨年こそ優勝を果たしたものの、これまで9戦に出場しポイントフィニッシュが2回、リタイアは6回に及んでいる。しかし、アロンソは、今年はこれまでと違ったレースになるだろうと考えている。
「モナコでとても素晴らしい結果を残したマクラーレンにはいま、勢いがある。北米2連戦に向けて、チームはいい雰囲気になっている。モナコ以降テストのチャンスがないが、チームはいまの調子を維持するために、トラックの外で全力を尽くしている」
「去年まで、カナダでは好結果を残せないできたので、モナコで優勝できたことは素晴らしいことだと思う。カナダはいつもタフなレースになる。多くのマシンがいつもリタイアしている。高速でマシンを操るとともに、ブレーキングはハードで、マシン全体にかなりの負担をかけるからね。レースの週末を通して、トラックコンディションも変わる。グリップレベルは、汚れた路面にタイヤラバーが残るに従って上がっていく。決勝のトラックコンディションは金曜日よりずっといい」
「モントリオールではマシンパッケージがいくつか新しくなる。優勝に向けて、ハードな攻めの作業を行っている。カナダはオーバーテイクが可能な場所がいくつもあるいいサーキットだ。ドライバーやチーム、ファンにとってとてもエキサイティングなレースになる」
マクラーレン・メルセデスCEOのマーティン・ウィットマーシュも、モナコの調子を維持してカナダに臨めるだろうと明るい見通しを立てている。その一方で、高速ストレートとローグリップレベルが特秩Eのモントリオールは、モンテカルロの狭いストリートコースとは異なるチャレンジになるだろうと予想する。
「カナダGPはモナコとまったく異なるイベントだ。私たちはカレンダー中もっとも低速でもっともタイトで、かつコーナーだらけのトラックから、フラットアウトとブレーキングの時間がとても長いサーキットへ移動することになる。MP4−22はモンテカルロでとても素晴らしいパフォーマンスを見せた。しかし、トラックコンディションは全く正反対なので、モナコでの結果を期待してモントリオールに向かうことはできない」
「カナダでは優勝し、コンストラクターズ選手権とドライバーズ選手権のトップの座を維持することを目標に考えている。モナコ戦の前にポール・リカールでカナダ用のテストを2日間に渡って行い、有益な情報を手にした。これまで以上にタフなレースになるだろうし、マシンにとってとてもタフなサーキットだけれど、プッシュし続けていく」