◆ルーベンス・バリチェロ(ホンダ)
Q:開幕3戦では明らかに問題を抱えていたようだが、テストでここを訪れた時、その問題は解消されていた?
RB:そうでもない。マシンはこれまでよりも改善されたと思う。あのテストと、チームがマシンに対して行ってきた作業のおかげで、いくらかの変化は見られた。だから少しは改善したと思うが、ほかの皆も進化したんだ。マシンをトラック上で走らせてみて、どんな様子か見てみる必要がある。どこに問題があるのか分かっていて、例えチームが1日24時間、全力で作業したとしても、それを解決するのはとても難しいことなんだ。問題を解決できるまでには少し時間がかかるだろうけど、今回はアップグレードも行えたし、今後はモントリオールとフランスに向けてもアップグレードを行う予定だ。それによって、コンペティティブなマシンを手に入れることができればいいね。
Q:チームとふたりのドライバーは、この状況で絶望的になっている?
RB:絶望的だとは思わない。協力し合って作業に取り組む必要があるということだ。僕がマシンから降りて、このクルマは良くないと言うのは意味がないことだ。クルマの調子について、彼らはすでに分かっているんだからね。具体的に指摘する必要があるし、エンジニアやマシンの空力に取り組んでいるスタッフに、的確に伝えなくてはならない。細かく伝えることでマシンは改善する。今では風洞もうまく機能してるし、作業はトラック上でも風洞のなかでも進んでいるんだ。以前はそうではなかったから、ようやくいい状態で問題を追及できている。
Q:つまり、根本的な問題は風洞の測定が正確に行われていなかったことにあるのか?
RB:いやいや、違うよ。ただ、風洞がまだ新しすぎるということはある。今は風洞を使いこなそうとしている段階だ。測定が不正確だとは言わないよ。風洞で得られる情報について、もっとよく理解する必要があったと思うんだ。でも今は、その情報が僕らの助けになっている。だから、僕らが問題を解決できることに自信があると言えるんだよ。
◆ビタントニオ・リウッツィー(トロロッソ)
Q:テストにおいて、マシンはどのような変化を見せた?また、ここではどんな違いを見せることができる?
TL:マシンがアップデートされたことに間違いはない。かなり多くの範囲に渡ってね。でも、僕らと同じくらい他チームも前進しただろうから、レースで大きな違いを出せるとは思えないよ。当初予想していた位置に僕らはいないし、シーズン序盤にテストできなかったことが、いつも結果に出ているんだ。ほかと比べると、1ヶ月分少ない量のテストしかできていないし、そのツケをいまだに払っている。簡単に追いつけるだろうと思っていたが、そう簡単でもなさそうだ。大きなアップデートが予定されているし、カナダまでには大きく前進できるだろう。新たなテクニカルディレクターを迎え、グループも一新されたから、僕らはポジティブに考えているんだ。すごい速さで成長を見せているし、僕らは前向きだ。今回のレースを楽観視しているが、大きな変化を期待するのはあと数戦先だろう。
Q:レッドブル・レーシングへの移籍が囁かれているが、レッドブルのグループ内でのステップアップに関してはどう考えている?
TL:レッドブルの世界にいると、AチームだとかBチームだとかの区別はないんだ。トロロッソは完全にイタリアのグループだし、僕はそこで働けて満足しているよ。確かに、今シーズンの僕らはテストを行えなかったことによる不利な部分を持っており、大きなハンデを抱えてシーズンをスタートさせた。チームがいいマシンを手にする準備が整った時、僕も力強いシーズンを過ごせると思った。だが今では僕もチームも苦しい立場にいる。好不調の波はあるけど、現時点では苦戦を強いられている。レッドブルへの移籍の件だが、それが実際に起こり得るのかはわからないよ。僕はトロロッソとともに働けて満足しているし、レッドブルのグループの一員としても満足している。長くに渡って僕をサポートしてくれているし、僕はその恩返しがしたいんだ。