BMWザウバーF1チームは、今週末に行われるバーレーンの公式練習でサードドライバーを走行させないことを明らかにした。同チームのサードドライバーであるセバスチャン・ベッテルとティモ・グロックが、それぞれワールドシリーズbyルノーとGP2のレースに参加するためだ。
BMWザウバーは、今シーズンの開幕2戦でサードドライバーを走らせており、オーストラリアとマレーシアの金曜フリー走行1回目は、ともにベッテルが走行を担当している。
今のところ、サードドライバーの新規定を活用しているのは、中嶋一貴を走らせるウイリアムズチームとBMWザウバーだけだ。ライバルチームのほとんどは、レースドライバーに走行時間を与える方を選んでいる。
「バーレーンでは、レースドライバーのニック(・ハイドフェルド)とロバート(・クビカ)が、フリー走行の全セッションに参加する」とBMWザウバーF1のチーム代表、マリオ・タイセンが語った。
「セバスチャン・ベッテルは、今週末にモンツァで行われるワールドシリーズのデビュー戦に参加する。第2テストドライバーのティモ・グロックも、同じ週末に今季初めてレースをすることになっている。彼はバーレーンでGP2のレースに出場する」
この決定によって、ハイドフェルドとクビカの走行時間が増すため、彼らにとっては追い風となるだろう。2007年の規定によると、チームがフリー走行1回目もしくは2回目でサードドライバーを走らせることを選ぶと、レースドライバーのひとりがそのセッションに出走できず、不利になるとも考えられる。
バーレーンのイベント自体については、タイセンはまたドライバーたちがいい成績を得ることに期待しているという。これまでハイドフェルドが4位入賞を2度達成しており、フェラーリとマクラーレンに次ぐ“その他大勢の中のベスト”の位置につけている。
「オーストラリアと暑いマレーシアでのレースを終え、いい形でシーズンをスタートできた。次のバーレーンで、今シーズン最初の海外遠征を終了することになる。私たちは、ポジティブな結果をヨーロッパに持ち帰りたいと思っているよ」