マレーシアGPでマクラーレンのフェルナンド・アロンソとルイス・ハミルトンの後塵を拝し、最終的には3位でレースを終えたキミ・ライコネンは、今週末のバーレーンGPではフェラーリの“よりよい”仕事を見ることができるだろうとの見解を示した。
マレーシアGPを2列目からスタートしたライコネンは、僚友のフェリペ・マッサとともにスタートに失敗し、マクラーレンの2台に前へ出られてしまう。レース終盤、ライコネンは前との差を詰め、最終ラップではハミルトンにプレッシャーを与え続けたものの、結局は彼に追いつくこともできず、約1秒遅れてのゴールを迎えた。
フェラーリは公式練習や予選で圧倒的な強さを見せていただけに、今回の結果はライコネンにとって苦い経験となったが、彼は悪い面ばかりを見てはいないという。
「ちょっとがっかりしている」とライコネン。
「でも、まだシーズン序盤だ。僕らはあの状態でのベストを尽くしたし、チームもとてもよくやってくれた。非常にいい仕事をしてくれたと思っている」
「僕らが今回のレースでハンディを背負っていることは、最初から分かっていた。だから最大限の速さを出せるよう頑張った。優勝して、表彰台の頂上に上りたかったね。でも、僕らはできる限りのことをした。次のレースでは、とにかくもっといい仕事をする必要があるし、その後もマシンを改善していかなければならない。大きな進化が見られるはずだが、おそらく次のレースではなく、効果が出てくるのはバルセロナ戦になるだろう」
彼の言うハンディとは何なのか、そしてそれが2台のマシンに何らかの影響を与えていたのかと尋ねられたライコネンは、オーストラリアで小さなトラブルを抱えていためエンジンに不安を持っていたと語り、それ以外にもいくつかの懸念材料があったと付け加えた。
「エンジンが100%の状態ではなかったので、万が一のことを考え、用心する必要があった。でも、心配事はそれだけではなかった」
「全てがパーフェクトではなかった。その状態でリスクは犯せなかったんだ」
「もっといいポジションを望んでいたが、無理だったね。でもシーズンは長いし、まだ僕らはいい位置につけている。全てが揃った状態なら、僕らは速い。今後のレースはもっと接近した戦いになるだろう。でも、それがF1というものだ」
「願わくは、次のレースでは完璧なマシンを手にし、開幕戦のように100%の状態で戦いたいね。勉強にもなったし、次はもっといい走りを見せられるだろう」