第2戦マレーシアGP決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのルーベンス・バリチェロは11位、ジェンソン・バトンも12位でフィニッシュ。
予選ではTカーで走行したバリチェロは、決勝は、再びレースカーに乗り換え、ピットからのスタートとなった。
15番手グリッドのバトンは、スタート直後にA・スーティル(スパイカー)に接触され、いったんは大きく順位を落とす。しかし1周を終えて、16番手までポジションを戻した。バリチェロはじりじりと順位を上げ、バトンのすぐ後ろに付ける。その後バトンを抜き、17番手まで順位を上げたところで、12周目に最初のピットイン。19番手に後退する。
一方、バトンは、20周目には11番手まで順位を上げる。その次の周に、バトンは1回目のピットイン。レース中盤29周目の時点で、バリチェロ13番手、バトン14番手という展開だ。
後半は膠着状態が続く。34周目にバリチェロ、その後にバトンも2度目のピットインを行い、38周目には、13番手、14番手を走行。43周目にN・ロズベルグ(ウィリアムズ)がリタイヤし、バリチェロ11位、バトンはチームメートから0.7秒差の12位でチェッカーを受けた。
■ジェンソン・バトン
「予想通りのタフなレースだった。第1スティントはかなりてこずり、どれほどのダメージかはわからないが、スーティルが僕のマシンに接触してきたことはダメージになったと思う。最初の2つのスティント中は、リアのグリップ不足にかなり悩まされた。最後のスティントは、フロントウィングを調節し、ブレーキ配分を前にし、そしてタイヤ圧を減らし、状況改善に取り組んだ。今は12位という結果が精一杯だが、昨日の結果を考えると、少しは進歩したと思う」
■ルーベンス・バリチェロ
「11位フィニッシュは満足できる結果ではないが、昨日の予選と比べると妥当な結果だ。これまで2戦の予選結果は悪かった。しかし、レースペースから考えると、予選で苦しまなければ、ポイント獲得にもっと近づけたはずだ。次のグランプリでは、予選でのパフォーマンスを改善して、さらなるマシンの改善に向け、集中しなければならない」
■ジャッキー・エッケラート
エンジニアリング・ディレクター
「常に厳しいレースとなるマレーシアで、2台とも信頼性があったし、メカニカルトラブルもなくフィニッシュできた。ルーベンスは、ピットスタートしたにもかかわらず、11台を抜くという力強いレースを展開した。オープニングラップでの接触で、ジェンソンはマシンにいくつかダメージを負ったが、最後のピットストップで調節したことが効果を発揮し、ルーベンスとわずかの差でフィニッシュできた。ジェンソン、ルーベンス共に素晴らしい走りを見せ、現状のマシンの実力の中、最高のパフォーマンスを披露してくれた」