BMWザウバーの2人のドライバー、ニック・ハイドフェルドとロバート・クビカは、マレーシアGPのプラクティスで10番以内に入ったものの、今のマシンの状態にあまり満足していないと語っている。

　オーストラリアでの開幕戦で上々の結果を残し、マレーシアではさらに上位争いを期待されている彼らであるが、1回目のセッションで、ハイドフェルドとテストドライバーのセバスチャン・ベッテルのマシンの両方に、セッティングに関する問題点が発生した。彼らは共に、このクルマはドライブするのが難しいと語っている。

「まだ僕は自分のクルマには満足していないよ」と金曜日午後のセッションでは10番手タイムを記録しているハイドフェルドはそう語った。
「特にセッションの最初のころは、バランスがまったく良くなかったんだ。その後はだんだんといい方向に向かったけどね。でも、やらなきゃいけないことはたくさんあるよ」

　またクビカも同様に、クルマに満足していない。彼は、問題点をいまだ追求できていないと語っている。
「今日はかなりの問題が発生した。その内の何点かは2回目のフリー走行の間で修正することはできた。だが、残りの点を修正するには、まだまだ多くの作業をこなさねばならない」

　実際、テクニカル・ディレクターのウィリー・ランプは、バランスの悪さに戸惑いを隠さないが、BMWとしては、予選に向けて車を改善するために、データを解析するという。
「我々のレースドライバー両名が、車のバランスの悪さに不満を述べているのは承知している。セッティングに関していくらか改良を施したのだが、思ったほど進歩はなかった。今は、その問題点がどこに起因するのか調べるためにあらゆるデータを洗いなおさなければならない」

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