オーストラリアGPで最大18ポイント中14ポイントを手にし、力強いシーズンのスタートを切ったマクラーレン・メルセデスのCEO、マーティン・ウィットマーシュは、今週末に行われるマレーシアGPでも勢いを持続できるよう、チーム一丸となって奮闘すると語った。
第2戦を目前に控え、ウィットマーシュは、彼らがフェラーリに少しの遅れを取っているのは明らかであるものの、そのギャップを縮めることはできると確信しているという。
「コンストラクターズ選手権でリードを取って第2戦を迎えるのはもちろん嬉しいことであり、前向きなスタートだと言える。しかし、我々は今こそそのパフォーマンスをしっかりとモノにして、そこから更に築き上げていかねばならない」とウィットマーシュ。
「オーストラリアでは2位、3位表彰台を獲得したのに加え、MP4−22への理解をより深め、必要としている更なるパフォーマンスをどのようにして得ることができるかを学ぶことができた。我々はハードワークに徹し、進歩することに集中しなければならないが、その間も確実にポイントを獲得し続けられるようにすべきである。フェルナンド(・アロンソ)もルイス(・ハミルトン)もこのチームで最高のデビューを飾り、我々もマクラーレン・メルセデスの勢いを持続させるよう、彼らと仕事を進めている」
先週行われたセパンテストについて、ウィットマーシュは、そのタイムが誤解を招く恐れのあることを強調しつつも、その4日間でチームが果たした進歩には満足したと述べた。
「我々にはかなり信頼性の高いマシンがあり、効率的な冷却システムを十分に持っていることも示した。そのため、嬉しいことに先週のテストでは、それらの問題点にあまり焦点を置く必要はなかった」とウィットマーシュは説明する。
「我々がテストで取り組んできたものは、全体的なパフォーマンスの向上に加えて、ロングランでのパフォーマンスの維持だ。マシンに興味深いニューパーツを多く導入することもでき、実りの多いテストとなった」
「だが、どこのチームも必死に作業を進め、進化しているはずだ。テストでは燃料の搭載量が各自で異なるため、最終的なタイムからは何も読み取れないが、マレーシアで土曜日を迎える時には、我々がライバルたちよりも速いペースで向上できているかどうかが判明するだろう」
レースに向けてのマクラーレンの予想として、ウィットマーシュは、よりフェラーリに近づけるはずだと言い添えた。セパンへ向かう彼らの目標は、ただひとつ――優勝である。
「セパンは要求の多いサーキットで、昨年のパフォーマンスも期待以下だった。今シーズンのレースに関しては、我々は競争力を発揮できそうなマシンを用意していると思うし、あくまで優勝を目指していく」
「確かに第1戦では、我々のパフォーマンスはフェラーリよりも劣っていた。とりわけロングランではね。この(セパン)サーキットで、我々はフェラーリにより一層近づくことを期待している」