ホンダのルーベンス・バリチェロによれば、RA107のペースを改善し、フェラーリやマクラーレンに挑戦できる位置につけるには、なすべきことがまだ山ほどあるという。
先週セパンで行われた4日間のテストのうち2日間を担当したバリチェロは、セットアップに集中すると共に、最新の空力アップグレードの評価作業にも取り組んだ。チームの進歩に満足する一方、彼はその前途がほど遠いということも承知している。オーストラリアでのチームの不調を考えるとなおさらだ。
「先週はセパンでとても忙しいプログラムをこなし、オーストラリアの時よりも改善させようとマシンに取り組んだ」とバリチェロは語った。
「コントロールシステムの比較と共に、空力の作業が一番の焦点だった。コントロールシステムについては、新しい方向性を見いだすことができた。新しい空力パーツのおかげで、マシンバランスと安定性を向上させるうえで、ポジティブな結果が得られた。でも、まだやるべきことがたくさんあるのは分かっているよ」
ホンダのエンジニアリング・ディレクター、ジャッキー・エッケラートもそれに同意し、4日間のテストは有益なものだったにせよ、最初の一歩に過ぎないと語った。
「先週行ったセパン・インターナショナル・サーキットでの4日間のテストプログラムは、主に空力の改善に焦点を当てた。また、電気システムの新たな開発点についてもテストを行い、いい結果を得た」と彼は付け加えた。
「ドライバーのルーベンスとジェンソン(・バトン)がコメントしたように、私たちは正しい方向へと向かってはいるが、マシンをコンペティティブな状態に持っていくには、さらなるパフォーマンスの改善が必要だ。遠征レースの残り2戦となる、今週末のマレーシアと(翌週末の)バーレーンでいい結果を出せるように、これからもできる限りハードに頑張っていくつもりだ」