スパイカーF1のコリン・コレスは、“カスタマーカー”使用への抗議を引き続き行うことを明らかにした。オーストラリアGPのスチュワードは、この件に関し、自分たちが裁定を下すことはできないという結論を下したため、コレスは、スポーツ調停裁判所にこの件を持ち込む意向だ。

　コレスは、予選で10位、11位という驚異的な結果を出したスーパーアグリSA07は、基本的に去年のホンダのマシンであり、トロロッソSTR2は、レッドブルRB3の“クローン”であるという考えを変えていない。両チームは、“他のコンストラクターによってデザインされ製造されたマシンを使用してはならない”というルールには違反していないと主張しているが、コレスは、これらのマシンはそれぞれのチームによってデザインされ、製造されたものではないとして譲らない。
　一方で、オーストラリアGPのスチュワードは、この件は、レギュレーションではなく、コンコルド協定に関連する問題であり、スチュワードが裁定を下すことはできないと語っている。

　コレスは次のように語った。
「我々は検査官と話し合ったが、彼らはこれはFIAの問題ではなく、コンコルド協定の問題であるとの考えを明らかにした」
　したがってコレスは、スイスのスポーツ調停裁判所（CAS）に、この件を持ち込むつもりであると語っている。

　FIAはトロロッソとスーパーアグリのマシンを黙認しているが、バーニー・エクレストンは、コレスの主張を支持している。これらのマシンは、そのチームがデザインし、製造したものではないため、もしこれらのマシンが走り続けるのが認められたとしても、コンストラクターズポイントを得る資格はないというのだ（ドライバーズポイントに関しては影響なし）。両チームは、この指摘を否定している。

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