オーストラリアGP最後となるフリー走行3回目は、フェラーリのキミ・ライコネンが1分26秒064でトップタイムをマークした。2番手、3番手にはジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)が入った。
土曜日午前11時(現地時間)から行われた予選前最後のフリー走行3回目の天候は曇り。だがコース上ところどころでは小雨がパラついている。気温は18度、路面温度26度、湿度74%というコンディション。
各車インターミディエイトタイヤを装着。その中、まず最初にコースへと飛び出したのはスパイカーのクリスチャン・アルバースで、それにトヨタのヤルノ・トゥルーリ以下10台が続いてコースイン。1周のインスタレーションラップを行うと全車一旦ピットへと戻っていった。その後は数台がコースインするものの、タイム計測は行わずセッションは静かに過ぎていく。開始18分、ようやくスパイカーの2台がドライタイヤを履いてコースインし、アルバースが最初のタイム計測を行い、1分35秒202をマークする。
中盤に入り、ルノーのジャンカルロ・フィジケラ、トゥルーリ、ルーベンス・バリチェロがドライタイヤでアタックをはじめ、フィジケラが1分29秒866のトップタイムをマークする。すると、各マシンが徐々にコースインしていきコース上がようやく賑わいを見せ始め、日差しも差し込んできた。
そんな中、セッション折り返しの30分過ぎにフェラーリのキミ・ライコネンが1分28秒154をマークしトップに立つが、直後にマクラーレンのフェルナンド・アロンソが1分27秒台に入れトップを奪う。しかし、ライコネンはアロンソを1秒あまり上回る1分26秒616を出し再びトップに立った。その間に、今度は初日トップのフェリペ・マッサがライコネンを0.008秒上回る1分26秒608をマークしトップに立つと、1分26秒台に入れたフェラーリ勢2台がワンツー体制を築く。3番手以下はマクラーレンのルイス・ハミルトン、アロンソの2台に、BMWザウバーのロバート・クビカ、ニック・ハイドフェルドが続く。
セッション終盤になると、日差しも強くなり完全なドライ状態の中、最後のアタック合戦が繰り広げられる。まずはライコネンが1分26秒106をマークしマッサからトップを奪う。すると今度は、フェラーリ2台の間にルノーのフィジケラが割って入り2番手に、マクラーレンの新人ハミルトンも3番手につける。そしてチェッカー直前、最後のアタックに向かった王者アロンソはセクター2までトップタイムを更新する速さを見せたが、セクター3で遅れ結局6番手止まり。逆にライコネンは、自らのタイムを0.042秒更新する1分26秒064をマークしてこのセッションをトップで終えた。
そして、なんとスーパーアグリのアンソニー・デイビッドソンがライコネンからわずか0.427秒差の1分26秒491というタイムで4番手につけ、佐藤琢磨も1分27秒266で9番手と、スーパーアグリの2台が揃ってトップ10入りする結果となった。
フリー走行3回目はライコネンがトップ。2番手フィジケラ、3番手ハミルトン。以下デイビッドソン、マッサ、ハイドフェルド、アロンソ、ヘイキ・コバライネン、佐藤琢磨、アレクサンダー・ブルツというトップ10となった。
この後、午後2時(現地時間)から今シーズン初の予選が行われる。