2007年シーズンF1選手権第1戦オーストラリアGPが開幕。オーストラリア・メルボルン市内のアルバート・パーク・サーキットで公式練習の第1回目と第2回目が行われた。今シーズンより、金曜日の公式練習走行での規則が変更となり、走行時間は各セッション1時間半に延長され、サードカーの走行は全チーム禁止となったが、各チーム共、ドライバーの選択はテストドライバーを含めて自由に選択出来ることとなった。パナソニック・トヨタ・レーシングはレースドライバーのラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリが走行。予選、決勝へ向けてデータ収集とセットアップを行った。
午前10時からの公式練習第1回目は、気温21度、路面温度24度、湿度90%のコンディション。午前中は朝からの雨が若干残り、濡れた路面のコンディションが徐々に乾き出すという難しい状況で、ラルフ・シューマッハーは9周のみの走行に留め20番手、ヤルノ・トゥルーリも11周で22番手となった。2時間半のインターバルの後、午後2時から行われた公式練習第2回目は、気温22度ながら路面温度は30度まで上昇。
ヤルノ・トゥルーリは33周、ラルフ・シューマッハーも26周を走り込み、それぞれ12番手、16番手のタイムながら、明日の予選、日曜日の決勝へ向けて着実にデータを収集した。
ヤルノ・トゥルーリ
「新しいシーズンと新しい挑戦のために、再びサーキットに戻ってこられるのは良い気分だ。午前中は十分なグリップが得られなかったが、午後のセッションはトラブルなく終えることが出来た。今日は順調な一日となり、明日を楽しみにしている。我々はテストでハードな冬季オフシーズンを過ごしてきたが、このレースウィークが進むに連れ、我々がどの位置にいるかが明らかになっていくだろう。金曜日の公式練習における新しい規則はドライバーにとっても、チームにとっても良い変更で、特に観客にとっては、最後までF1カーが走行しているのを見ることが出来るという意味で素晴らしいし、それが最も重要なことだ」
ラルフ・シューマッハー
「いつでも、金曜日の時点で自分たちがどの位置にいるのかを語るのは困難なことだ。しかし、今日の午後は適切な作業がこなせた。赤旗による中断を除けば、大きな問題もなくプログラムを遂行出来た。コンディションは変化していったが、大きな問題とはならず、若干の霧雨もあったがパフォーマンスには影響なかった。週末へ向けて、天候が好転していくはずだが、我々はメルボルンの天候が、わずか1時間の間に大きく変わりうるということを知っており、それを忘れてはならない。我々は運不運入り交じった冬季テストを経てきた。この週末は、目標を定めるためにも、有意義なものになるだろう」