◆ロバート・クビカ(BMWザウバー)
Q:テスト中に出た信頼性に関する問題は解決した?
RK:そう願いたいね。この冬は、僕たちにとって本当に厳しいものだった。でもバーレーンでレースディスタンスのシミュレーションを2台とも完了することができたから、これから信頼性が改善される機会や可能性があると思う。
Q:開発プログラムに関しては、予定の30、40%ほどしか終わっていないらしいが?
RK:まあ、走行距離は予定よりも稼げていないね。色々な問題によってテスト走行がよく妨げられたので、新しいタイヤへの適合やセットアップ作業、そして僕の場合はかなり変える必要のある、ドライビングスタイルの調整に取り組むのは簡単ではなかった。というわけで、一筋縄にはいかなかったよ。でも僕らは結構いいペースを見せることができたと思う。もしマシンの調子が良ければ、かなりいいタイムを出せると思うし、ロングランでもいいペースを示すことができるだろう。明日、明後日には僕たちがどうなるか分かるだろうし、すべてがより明らかになるだろうね。
Q:ドライビングスタイルの調整について、もう少し詳しく話してくれる?
RK:金曜に僕が走っているのを直接見たほうが分かると思うよ。より滑らかに走る必要があるし、リヤアクスルはかなり緩めだ。去年と比べると3分の1、もしくはそれ以上にステアリングの切り込みも少ない。僕からするとかなり違ったスタイルなんだけど、この新しいタイヤでは、こんな風に走らないとダメみたいだ。少なくとも僕らのマシンではね。
◆フェリペ・マッサ(フェラーリ)
Q:昨年の今ごろ、君はいわゆる速いけど乱雑って感じだったけど、そこから大きな成長を遂げてみせた。その進化はまだ続いている?
FM:もちろん。でも大きく変わったわけではなく、ただフェラーリのようなトップチームで経験を積めたってことだ。素晴らしい習得の年となったし、レースやその他すべてのことを理解しただけではなく、トップ集団でどう戦えばいいのかということも学んだ。これまでの自分の成長ぶりにはかなり満足してるし、これからもレース毎に進歩できるよう頑張るよ。
Q:このサーキットとは相性がいいとは言えないが?
FM:そう、本当にそうなんだ。これまで経験したここでの不運を、今年は幸運に変えることができたらいいね。
Q:多くの人が優勝候補としてフェラーリを見ていることに気付いている?
FM:いつでも速ければ、そう思うのは当然だろうね。冬季テストは僕らにとってすごくいいものになったし、テスト毎に進化していき、どんどん強くなっていった。バーレーンの最終日までね。人々が僕らのタイムを見て高い期待を抱くのは普通だと思う。でもテストはテストでしかないし、レースとは違う。これから真価が問われるんだ。最初のレースが始まることだし、これまで通りの好調さを維持していけたらいいね。
Q:昨シーズンでミハエルやロス・ブラウン、パオロ・マルティネリが去ったことで、フェラーリに違う雰囲気が生まれたと感じる?
FM:確かに僕たちにとっては大きな変化だ。ミハエルも、ロスも、そしてマルティネリもいないんだから。でも考えようによっては、チームにいる全員が、とても大事なんだよ。昨年もそうであったようにね。去年マシンを作った人が、今年もマシンを手がけている。開発にあたって責任ある仕事を受け持つ人間は、去年の時点でもすでに重要だった。僕はみんなを信用している。エンジニアも、チームもね。全員が100%のモチベーションでハードに仕事をこなし、フェラーリがこれまで得ていたいい結果を今後も残せるように頑張っている。だからミハエルやロス、マルティネリがいなくても、目標を達成したいね。彼らならやれると思っているよ。