◆アレクサンダー・ブルツ(ウイリアムズ)
Q:フルタイムのレースシートを獲得できて、素晴らしい気分では?
AW:そうだね。でも(会見で)後ろの席に座るのは、これを最後にしたいよ。
Q:背が高いから、後ろの席が丁度いいのでは?
AW:まあね。もしそれが理由であれば、ここで満足だ。もちろんこの場にいられて幸せだよ。レースに復帰したということだからね。何年も経つけど、どういうわけかそんなことは僕の頭からは消えている。戦いの準備は万端だ。僕のとなりのアンソニー(・デビッドソン)のようにね。これ以上はなにも言えないよ。とても興奮している。
Q:ここでレースをするのは2000年以来だが、何度か7位でゴールしているね。
AW:7位が入賞圏外となる、昔のポイントシステムだったころの話だよ。とにかくそれは過去のことだし、あの頃に比べて僕も成長している。マクラーレンで意義ある年月を過ごし、そこで僕は大きく進歩した。もう6年も休暇を取っていないし、タイトルを獲得したチームで走っていたんだ。ワールドチャンピオンやレースウイナー、将来性のあるドライバーたちとともに長距離、短距離をドライブして、彼らと自分を比較していれば、自らのレベルも向上する。僕も成熟したし、あの頃に比べてずっと強い男になっていることを願うよ。
Q:信頼性も高く、テストも好調だったが。
AW:正直に言うと、僕はいつも自分やチームにかなり厳しいんだ。だから冬のテストの後に満足することなんてないよ。ここにいる誰もがそうだ。何かしら常に問題はあるからね。でも、そのためにテストがある。全力でプッシュして、限界を目指し、新しいタイヤに自分のドライビングスタイルを合わせることができるようにね。もちろん、新車やほかのことについても学ばなければならない。でも大まかに言うと、僕たちはいい状態にいるし、昨年の今頃と比べるとずっといいよ。僕らは合同テストに最初の2回しか参加していないんだ。ほかのチームがバーレーンに向かった時、僕らはヨーロッパに残っていたからね。マシンはシェイクダウンの直後から好調だったし、ロングランを行った際には、思ったよりもずっとコンペティティブに見えた。だから僕はかなり満足していると言えるけど、満足しきれることは絶対にない。明日になれば全てわかる。チェッカーフラッグが振られるんだ!
AD(アンソニー・デビッドソン):チェッカーフラッグは明日じゃないよ。
AW:ありがとう、わざわざ訂正してくれて!
Q:今年も引き続きブリヂストンタイヤを使用するけど、昨年とはまったく違うものでは?
AW:そうだね。まったく新しいものって感じだ。過去に得たアイデアやセットアップ、方向性などは何も使えない。本当に違うタイヤだ。ゼロから始めなくてはならないから、アドバンテージはないよ。昨年ブリヂストンを使用していたどのチームにも言えることだ。そういえば、このタイヤはブリヂストンが2003年と2004年に用意したものとかなり似ていると思う。だからフェラーリやスパイカーのように、あの頃働いていたエンジニアが今でも残っているようなチームだと、重量配分やレースでのタイヤの働きを少しは分かっているかもしれない。そのアドバンテージもすでに消え去ってはいると思うけどね。ここオーストラリアでは、基本的にみんな同じ位置からのスタートになると思うよ。