“長い見習い期間”をようやく終えたルノーのヘイキ・コバライネンは、今週末に迫ったオーストラリアGPを待ちきれないと語り、ポイント圏内でのフィニッシュを目標にしていることを明らかにした。
「(デビュー戦への)準備は、もう1年前から始めていたんだ。サードドライバーとしてルノーチームに入ったときからね!」と話すコバライネン。
「最高の条件の中で自分の仕事について学び、チームを理解し、ファクトリーを行き来することができた。長い見習い期間だったけれど、おかげで今は次の段階に進む準備が整ったと感じている。メルボルンが待ちきれないよ!」
フェルナンド・アロンソの手により、この2シーズンの世界タイトルを獲得したルノーチーム。彼らは今年もトップチームの一角となることをテストで証明してみせたものの、コバライネンは自分がデビュー戦から勝てる位置にはないと見ているという。
「厳しいレースになると思う。あらゆる可能性に備えているし、限界まで力を出さなければならないと承知している。R27の完ぺきなセットアップを探し出すことももちろんだが、僕個人としては問題なく走りきり、ポイント圏内でフィニッシュしたい。それだけできれば、スタートとしては十分だと思う」
アルバートパーク・サーキットはコバライネンにとって馴染みがあるとは言えないが、今年から各チームともより多くのテスト時間を取れるようになったことが、自身の経験不足を補うための助けになるだろうと話している。
「金曜の新しいタイムテーブルは、間違いなく前向きな要素だ。特に僕みたいなルーキードライバーにとってはね」
「メルボルンはストリートサーキットであるため、僕の知るかぎり、金曜のセッションの走り始めは路面もとても汚れているし、滑りやすいことが多い。それが今年は、週末を通して大きく変わることになる。この特性に合わせて、クルマのセットアップをどう調整し、適応していくかが重要になる」
「チームはここで豊富な経験を積んでいるし、去年までの2シーズンに得たセットアップのデータもあるので、考えうる最善の方法でレースに臨める自信がある。いいセットアップを見つけるための時間は十分持てるだろうし、ドライビングの点でも、コースを習得して慣れるための時間もあると思う。それで心配なく予選に臨めるというわけだ。僕にとっては大きな利点だよ」