BMWザウバーのテクニカルディレクター、ウィリー・ランプは、アルバートパークで開催されるオーストラリアGPに向けて、「かつてなく期待感が高まっている」と語った。
2007年FIA F1世界選手権の開幕戦を目前に控えて、さらにランプは、本番でどの程度までやれるかを予想するのは難しいものの、バーレーンでの最終テストは実りの多いものだったと付け加えている。
チームボスのマリオ・タイセンやドライバーのニック・ハイドフェルドが、イベントの予想については慎重な態度を崩していないのとは対照的に、ランプは2週間前のバーレーンでのテストで彼らのニューマシンF1.07が期待に違わぬパフォーマンスを見せたと明言した。
「シーズンの開幕戦を前にすると、いつも特別に緊張感が高まるものだ。ライバルたちに対して自分たちがどの程度まで戦えるのか、それが明らかになるのを待っているわけだからね」とランプは言う。
「バーレーンでの最後のテストでは、F1.07のパフォーマンスが期待どおりであることが証明された。だが、メルボルンへ行ってからでないと、私たちの進歩について信頼するに足る評価はできないだろう」
「それに加えて、私たちはオーストラリアでF1.07にひとつ、もしくはふたつの新しいパーツを投入する。それは最後のテストでも使わなかったものだ。率直に言って、私の期待感はかつてないほどに高まっているよ」
一方、F1で初めてのフルシーズンに臨むロバート・クビカも、再びレースシーズンを迎える喜びを味わっているようだ。彼はオーストラリアGPのコースを高く評価しているという。
「アルバートパークは僕のお気に入りのサーキットのひとつだ。一部はストリートサーキットだけど、それなりにランオフエリアもあるから気分的には少しは楽だね。路面のグリップはそれほど高くないし、かなりバンピーでもある」とクビカ。
「路面のコンディションは週末を通じて信じられないほど良くなっていく。それに応じてクルマのセットアップも変えなくてはならないし、反応がどう変わるかも理解しておく必要がある。僕はこのサーキットが大好きだよ。いろんな意味でチャレンジングだ。タイトなコーナーとフルスロットルのセクションが交互に現れるからね」