ウイリアムズのニコ・ロズベルグは、2007年シーズンを目前に控え、多大なる進化を果たした同チームが、冬季テストで見せた素晴らしい力強さとともに勢いに乗ることができればと語っている。
昨年、ロズベルグはF1デビュー戦となったバーレーンで注目を集めたものの、ウイリアムズはシーズンが進むに従い速さを失っていった。しかし、来るシーズンが昨年とは違う展開になることを固く信じているロズベルグは、今週水曜にシルバーストンで行われた最後の調整テストを無事に終え、期待を胸に開幕戦に挑むという。
「すべて順調だった」と英クラッシュネットに対して語ったロズベルグ。
「今回僕が走らせたのは、開幕戦で僕が乗るマシンだ。もう一台は、すでにテストで調整を済ませていると思う。メルボルンへの準備として、マシンが100%整っているか確認しただけなんだけど、開幕戦への取っかかりとしても助けになったし、全体としてはいい一日になったよ」
新車FW29がすぐに速さと信頼性を見せたことにより、チーム全体の士気が上がったという。2006年は信頼性がチームのアキレス腱となっていたのは間違いなく、過去に16ものタイトルを勝ち取ったウイリアムズは、獲得したポイントと同じ数ほどのメカニカルトラブルでのリタイアを喫して昨シーズンを終えた。
「本当に勇気づけられたよ」とルズベルグ。
「再びチームが正しい方向へと歩んでいるのを確認できたからね。去年と比べて、多くの問題に悩まされることもなかった。これは今年に限らず、いつでもうれしいことだ」
「今年は信頼性が確実に向上している。もちろん、まだ100%だとは言えないけど、すぐにそうなるだろう。速さの面でも明らかに進化を見せている。ほかのチームと比べて僕らがどのポジションにいるのかというのは正確には分からない。それはメルボルンではっきりするんだろうけど、去年よりもいい状態にいるというのは確かだと思うよ」
彼が本当に望むポジションにはメルボルンでは届かないだろうが、ウイリアムズにとって不本意な1年となった昨シーズンよりも、今年がずっといい状況にあるということを彼は確信している。
「僕が期待するのは、とにかくうまくやるということだけだ」
「ポイントに繋がるような走りができるマシンに仕上がっていることを願うよ。メルボルンでいくらかポイントを獲得できれば、シーズンのいいスタートを切ったと言えるだろうね。その後、さらに高い期待を持つことはかまわないと思うよ」