パナソニック・トヨタ・レーシングは中東のバーレーン・インターナショナル・サーキットで2週間に渡って行われているF1合同テストの前半を完了した。テスト3日目は、ラルフ・シューマッハーに代わりフランク・モンタニーがヤルノ・トゥルーリと共にテストに参加。
チームは“TF107”のファインチューニングを行い、更なる進歩を成し遂げた。ヤルノ・トゥルーリが新しい空力パッケージでのセットアップに焦点を合わせたテストを行う一方で、フランク・モンタニーはレース距離を走り抜くことを目的としたロングランテストのプログラムを遂行した。
ヤルノ・トゥルーリは午前中ギアボックスコントロールの問題に見舞われたほか、中盤にはコース内でストップすることもあったが、フランク・モンタニーはほぼトラブルフリーで周回を重ね、午前中にレース距離を走破。両ドライバー共に、チームが来週再びバーレーンでのテストを迎える前に、分析すべきデータを収集するために午後は忙しい時間を過ごした。来週のバーレーンテストは27日(火)から3日間の予定で行われ、ヤルノ・トゥルーリとフランク・モンタニーが再び“TF107”のステアリングを握る。
ヤルノ・トゥルーリ
「今日は、ほぼ2レース分という多くの距離を走破することが出来、有意義な一日であった。残念ながらラップタイムはあまり良くなかったが、それは予選のシミュレーションよりもロングランに集中していたからであり、今日の内容には満足している。そして、多くの周回により、新しい空力パッケージを含め、“TF107”の様々な点で評価を進めることが出来た」
フランク・モンタニー
「2台共に100周以上をこなすことが出来、価値ある一日であった。午前中も私は、トラブルに見舞われることなくレース距離を走破することが出来た。最速ラップタイムがあまり良くなかったのは残念だが、徐々に向上していくだろう。より重要なのは、我々が予定されていたプログラムを完了し、新しいギアボックスでレース距離を走り切ったことだ。また、午後にはいくつか空力面でも作業を行い、来週のテストへ向けての準備も進めることが出来た」
ディーター・ガス
レース&テスト・チーフ・エンジニア
「2台共に大きなトラブルに見舞われることなく多くの距離を走破して、バーレーンテストの前半を終えることが出来た。昼休みの間に予定していたフランク・モンタニー車のエンジンとギアボックスの交換で、予測よりも若干時間を取られたものの、彼はテストプログラムを全て完了することが出来た。ヤルノ・トゥルーリも予定されたプログラムを消化し、セットアップ面でいくつかの興味深い発見があった。これから今週のテストで得られた情報を分析し、来週のテストでは、パフォーマンスの向上に焦点を合わせる」