ニック・ハイドフェルドは、接触により宙を舞いながらコースアウトするという派手なリタイアを喫したアメリカGPから気持ちを切り替え、フランスGPが行われるマニ−クールをまた訪れることを楽しみにしている。
ヘレスでのテスト作業は、ハイドフェルドに代わってレギュラーのテストドライバーであるロバート・クビカとニューカマーのセバスチャン・ベッテルが担当した。ハイドフェルドは、選手権第11戦を戦うため、彼が若い頃からよく知っており、そして彼が愛する土地にあるサーキットを訪れる。
「マニ−クールでのレースはいつも楽しんでいるよ」とハイドフェルド。
「そのサーキットでは多くの観客はおとなしいんだ。フランス郊外の人々は特にそうだね。そのあたりはすごく美しいところなんだけど、残念ながら眺めを楽しむ時間はなさそうだね」
「付近には小さい古城がたくさんあって部屋を借りることができるんだ。僕はいつもそういう部屋に滞在することにしている。美しい牧歌的な場所で、本物のお堀に囲まれているんだよ。すごく独特の魅力を持った場所だね」
「レースの方でも素晴らしい所だよ。僕はマニ−クールに多くの思い出があるんだ。その場所で僕はF3や3000で勝利を飾ったことがある。そこはチャレンジングなサーキットで、特に2つのシケインが難しい。前が見渡せなくなるし、シケインの頂点はすごく狭いんだ。基本的にはトラックは様々な要素を全て含んでいる。すなわち高速セクションもあるけど、スローなターンもあるということだ」
チームメイトのジャック・ビルヌーブにとっても、マニ−クールはお気に入りの場所だ。ビルヌーブは、今年ベストの予選結果であった6位スタートながら、最終的にはポイントを獲得できずに終わってしまったアメリカGPであったが、フランスはいい結果に変わってほしいと願っている。
「去年のフランスGPは僕らのベストレースのひとつだったし、その時は僕らのマシンはすごく強力だった。だから僕は、またいい週末になるんじゃないかと期待しているんだ。それにここのトラックはドライブするのがとても楽しいところだし、ここでのレ―スはいつもいいレースになる」