ホンダのルーベンス・バリチェロは、スペインのヘレスで行った3日間のテストで、いくつかの“価値ある回答”を見つけることができたと語っている。

　テストの2日目と3日目に参加したバリチェロは、2日間トータルで140周を走行、シャシーのセットアップ、タイヤテスト、空力パッケージのアップグレードに関する評価などを行った。それらはいずれも来週末に行われるフランスGPで使用されるものである。水曜日のテストでは、ターン10でスピンを喫し、車体のリヤ部分に若干の損傷を負い、その後にエンジントラブルが生じたものの、バリチェロはテストの結果に概ね満足している。
「僕が最初に走った日には結構データを集めることができたよ。でも残念ながら走行時間は短縮されてしまったけどね」とバリチェロは語った。
「そのあと今日(木曜日)、僕らは今週完成したばかりの空力パーツの評価に集中して作業を行った。ラップタイムはいまひとつコンペティティブじゃなかったけど、価値ある回答をいくつか見つけることができたよ」
「別の車でジェンソン(バトン)は違うプログラムを担当してたんだけど、そっちはかなりいいタイムを出していたんで励みになるね。両方のテストで多くの情報を得ることができたから2日間を通していい作業ができたんじゃないかな。来週末のフランスGPが楽しみだ」
　ホンダのビークルパフォーマンス部門のチーフエンジニアであるマーク・エリスも、かなりのトラブルに見舞われたものの、このテストには満足していた。だがバリチェロ同様のエンジントラブルがバトンにも生じ、初日にはテストドライバーのアンソニー・デイビッドソンとジェームズ・ロシテールのマシンにはメカニカルな問題が発生し、その後の周回数に影響を及ぼしている。
「我々にとってはかなり忙しい1週間だった。シャシーや空力など多くの開発項目があり、それらのテストを行ったんだ」とエリス。「いつもと違ってメカニカルなトラブルが起こってその後のプログラムが中断する事にはなったが、全体的なテストのペースには満足しているし、次のレースであるマニクールにこれを持っていくという意味では、そのコンスタントさには満足しているよ」

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