昨年のアメリカGPはたった6台のマシンによるレースとなったため、今年、アメリカの人々がどんな反応を示すのか注目されている中、F1関係者は昨年の汚名返上に努めた。
今年はファーストラップにおける2カ所でのアクシデントで3分の1のマシンがリタイアとなり、完走を果たしたのもたった9台となったが、表彰台に上った3人のドライバーは、必ずしも満足できるレースにはならなかったものの、今年は見るに値するレースができたと述べた。
「みんなが満足するレースをいつも目指しているが、F1の歴史においては、無様なレースもしばしばあるものだ」とレースウイナーのミハエル・シューマッハー。
「どのサーキットで起こっても喜ばしいことではないが、そういうことが起きることはある。アメリカでいいレースができ、素晴らしいショーを見せることができて満足している」
僚友のフェリペ・マッサは、今年は全チームがレースに参加してよかったと述べた。
「みんなにとって、とてもよかったと思う。去年のアメリカではちゃんとしたレースが見せられなかった。たった6台のマシンしか走らないレースなんて、まったく楽しめない。でも今年はちゃんとしたショーができた。みんな喜んでいるはずだ」
「去年のことは、ドライバーのせいではない。あれは安全性の問題だ。今年は安全性について何の問題もなかったので、アメリカのファンにF1の素晴らしさを見せることができた。彼らはF1を心から愛してくれている。でなければ、わざわざサーキットまで足を運ばないだろう」
3位に入ったジャンカルロ・フィジケラは、マッサと同じく昨年の決勝に参加しなかったひとり。インディアナポリスで開催されるアメリカGPの将来に関する思惑とともに、今年素晴らしいレースができたのはとても重要だと語った。
「アメリカのファンに今年、素晴らしいショーを見せることは重要なことだった。去年は特別だった。タイヤに問題があって走ることができなかったのだからね。でも、今日は、素晴らしいショーを見せることができたと思う。残念ながらファーストラップの1コーナーで大きなアクシデントが起こったが、それ以外はいいレースだったと思う」