フェラーリのナンバー2ドライバーであるフェリペ・マッサは、今週末のアメリカGPを直前にして、スクーデリアが自信を持つことのできる“理由はたくさん”あると語っている。
金曜日から始まるインディアナポリス・モータースピードウェイでの走行を控えて、ブラジル人ドライバー、マッサはいつもどおり自分は“楽観的”であると語った。
「僕らはベストを尽くさねばならない。ここはフェラーリにとってはいつもいい結果を出せているレース。だから今週末が素晴らしいものになると願っているんだ」とマッサ。「楽観視できる理由はたくさんあるよ。去年の一件があったからミシュランはタイヤチョイスに関して、より保守的なアプローチを取るだろう。でも僕らのブリヂストンは正反対のアプローチを取っているんだ。僕らは心配してないよ。本当に楽しみにしているんだ」
レースの予測について尋ねられるとマッサは続けた。「勝利に向けての戦いができると思う。もちろんそれは僕らのクルマとタイヤのパッケージが十分素晴らしいパフォーマンスを出せているかどうかによるけどね。ただタフな週末になることは間違いない。信頼性の面に関して言えば、僕らのエンジンは2レース目であるということを忘れてはならない。しかもモントリオールでかなり激しくプッシュしたにも関わらず、続くここは長いストレートを持つエンジンにとっては厳しいサーキットだ。信頼性とパフォーマンスのポテンシャルがフルに発揮することができることを願っているよ。日曜日は雨が降る可能性があるという話だが、正直言って、どういう状況でも僕らにとってはそう変わらない。どんな天候でも僕らはコンペティティブでいられると思うよ」
「今週末の目標はルノーより前でフィニッシュすることさ。今のところ、2チームの間の開発競争は、互いに勝ったり負けたりの状況が続いている。再び僕らが優位に立てるようになるといいなと思っているよ。シーズン当初、僕らには信頼性に関する問題があったが、でもその後はだんだん彼らの前に出られるようになってきて、今はこうして再び戦うことができるようになっている。ここインディでフェラーリはいつもいいレースをしているという厳然たる事実も、僕が楽観的になれる理由のひとつだよ」
有名なブリックヤードをF1用に特別に改造したトラックに関しては、特にクラシックなトラックだとは一般的にはみなされていない。マッサはこのトラックをチャレンジングだと感じている。
「すごく面白いトラックだよ。空力のダウンフォースのレベルと、長いストレートを駆け抜けるスピード、相反する両者の間で正しい妥協点を見出さなければならないからだ。インフィールドセクションはすごくツィスティで、十分なダウンフォースをもつ必要があるね」
「ドライバーの観点からいえば、ドライブするのがそう難しいトラックではない。ロングストレートに慣れさえすれば、他の部分は僕らが慣れているサーキットとそう変わりはない。ただストレートが長いということはオーバーテイクできるチャンスがある、ということだ」