マクラーレンは、取り組むべきことはまだあるものの、トップチームのルノーとの差は縮まりつつあり、アメリカGPでは優勝を目指して戦いたいと考えている。
アメリカGPを今週末に控え、マクラーレン・メルセデスのCEO、マーティン・ウィットマーシュは、現在の勢いを維持することが目標だと語った。
「我々はMP4-21のスピードを向上させてきており、モントリオールではルノーとのギャップが明らかに縮まっていた。まだやるべきことはあるが、優勝する力があることはすでに証明された。今週末はそれを実現したいと考えている」
昨年のアメリカGPは、わずか6台のブリヂストンユーザーによる決勝となり、F1にとって大きな損失となるイベントになったが、今年は通常どおりのレースが行われるはずだ。
「マクラーレン・メルセデスチームはみんな、インディアナポリス・モータースピードウェイで再びレースができることを楽しみにしている。インディアナポリスはF1にとってなくてはならない重要なトラックだ。エキサイティングなレースができるというだけでなく、インディアナポリスでレースを行わなければ、F1は真の世界選手権と呼べそうにないからね。F1に参加している者はだれもが今週末、素晴らしいレースを行わねばならないと考えている。その中で、マクラーレン・メルセデスはぜひ優勝争いを演じたいと思っている」
メルセデスのボス、ノルベルト・ハウグもまた、ウィットマーシュ同様、優勝争いを展開できればと考えている。
「2000年にインディアナポリスがF1カレンダーに加わって以来、今年で7回目のレースになる。周知の通り、去年はF1が考えているものとは全く異なるレースとなった。今年は観客のみなさんに最高のレースを見せたい。我々のチームもぜひ貢献したい」
「インディアナポリスはチャレンジングなコースレイアウトだ。1ラップ中、22秒もフルスロットルが続くので、エンジンへの負担がかなり大きい。一方で、全く対照的なインフィールドセクションもあり、トップスピードとコーナーバランスをいかに両立させて速く走るかを考えなければならない。インディアナポリスはカレンダー中もっとも重要なレースのひとつであるし、アメリカはメルセデス・ベンツにとってドイツ国外で最大のマーケットだ。インディアナポリスではぜひ、ここ数戦の勢いを維持したい」