F1世界選手権第10戦アメリカGPが、今週末、歴史あるインディアナポリス・モータースピードウェイで開催される。チーム・マクラーレン‐メルセデスは、2001年にはミカ・ハッキネンによりこのグランプリで優勝を飾っている。2度のワールドチャンピオン、ハッキネンはこの年を最後にF1から退き、これがF1最後の勝利となった。
マクラーレンがアメリカでの成功の歴史を刻み始めたのは、1959年のことだ。創設者ブルース・マクラーレンは、マクラーレン・チームを設立する4年前のこの年、セブリングで開催された初のアメリカGPで優勝を飾った。F1チームとしては1966年からアメリカGPに参戦、それ以降は9回の優勝を成し遂げ、F1コンストラクターの中で最も成功を収めている。
キミ・ライコネンは、今週末も優勝争いに加わりたいと語っている。
「モントリオールではMP4-21が前進したことを証明することができた。今週末のアメリカGPも表彰台の一番上を目指して戦えるといいね」
「インディアナポリス・モータースピードウェイは素晴らしいサーキットであり、誰もが“優勝したことがある”と言ってみたいサーキットのひとつだ。またファンの人たちは真のモータースポーツ好きで申し分ないし、今年は彼らのために良いレースが見せられたら、と願っている」
「このサーキットは妥協点が全てであり、マシンのどの要素においても厳しい。ここもシルバーストンやモントリオールと同じく高速サーキットだ。アメリカGP向けのセットアップについては、長いストレートといくつもの低速コーナーがある点でモントリオールの方に近いけど、スピードの遅いインフィールドセクションを必ず考慮に入れなくてはならない」
「ポジションを上げられる可能性は十分にある。最大のチャンスはオーバルのストレート部分で相手のスリップストリームに入ることで、その後インフィールドが始まる右コーナーへのブレーキングで相手をパスするんだ。コース幅が広いのも助かる」
コロンビア出身のファン‐パブロ・モントーヤは、母国からのファンも大勢詰め掛けることもあり、このグランプリを特に楽しみにしている。
「カナダGPを僕はああいう形で終えたので、今週末またコースに戻るのが待ち切れないよ。カナダではマシンはとても速く感じられたからね」
「僕にとってさらに嬉しいのは、今回もインディへと赴き、ファンのためにレースを戦えることだ。ファンの人たちは素晴らしくて、僕も個人的に、コロンビアの人たちから、信じられないような応援をもらえるんだ。コース上へ出て行くのが楽しみだし、彼らに心躍るようなレースを見せられるように期待している」