ジャン・トッドは、フェラーリとミハエル・シューマッハーにとって、両選手権におけるルノーとフェルナンド・アロンソのポジションに揺さぶりをかけることが難しくなったとは認めつつも、シーズン中盤の今、タオルを投げるようなまねをフェラーリはしないと語っている。

　今季全18戦中、9戦目となるカナダGPでは、アロンソがシューマッハーを2位に押さえてドライバーズ選手権の得点差を25ポイントに拡大する一方、コンストラクターズ選手権でもルノーがフェラーリとの差を34ポイントに拡げた。
　しかし、トップとのギャップが拡大したにもかかわらず、フェラーリはタイトル争いを続けるために、どれほど困難になろうとも、できるすべてのことをしていくと話すトッド。

「モントリオールでは、2週間前のシルバーストンと同じ結果となった。つまりミハエルが2位、フェリペが5位だ。厳しく接近した戦いを予想していたが、その通りになったわけだ。12ポイントの獲得というのは二通りの見方ができると思う。否定的に見ようとすれば両選手権でのギャップが拡がったわけだが、グリッドのスターティングポジションとその後の展開を考えれば前向きに見られるだろう」
「カナダGPはシーズン前半戦の最後のレースとなった。我々は両選手権の2位のポジションにいるが、決して短い道のりではなかった。特に一番のライバルがリザルトにおいても走りのレベルにおいてもあれだけの安定性を見せているのだから。しかし、だからといって我々がタオルを投げることにはならない。我々も、我々のブリヂストンの仲間もね」

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