F1での100勝目を目指すミシュランは、今週末のカナダGPでパートナーチームのために新しいタイヤを2種類用意していることを明かした。
昨年のカナダGPは、ミシュランユーザーのキミ・ライコネンが優勝した。今年のカナダGPでミシュランは、今シーズン6回目の優勝を目指すルノーのフェルナンド・アロンソを筆頭として、F1での100勝目のために戦う。
ミシュランのF1ディレクター、ニック・ショロックは次のように語った。
「普段は静かなイル・ノートルダムが、カナダGPの週末の間だけ、モントリオールで一番騒がしい場所になる」
「ここは、モントリオールやモナコと同じ、ストリートコースと言える。しかし、スピードの出るストレートが複数ある高速サーキットとなっている。バリアがコース脇まで迫っており、これまでベテランドライバーも何度もバリアにつかまっている。特に、最初のシケインは要注意だ」
「ここのトラックでは馬力のあるパワフルなエンジンが有利だ。また、特に、ブレーキングシステムとトランスミッションシステムへの要求が高い」
「モントリオールは1年を通してあまり使われないサーキットなので、滑りやすくなっている。したがって、タイヤの準備とタイヤの選択をしっかり行わなければならない。タイヤはシルバーストンで使用したものより柔らかめになる。我々はル・シャトー、バレルンガ、バルセロナでレース前のテストを行った。いずれもかなりハードな作業を行い、これまでのレース経験を基に、新たなソルーションを開発した」
「今年はモントリオールに4つのタイプのタイヤを持ち込む。そのうち2つは、まったく新しいタイヤだ」
「F1の戦いは現在、とても激しくなっている。したがって、タイヤの準備と選択には、普段以上に慎重さが要求される。ミシュランは、パートナーチームとともにかなりの時間をかけて様々なテスト結果を分析してきた。本番用のタイヤ準備と選択は万全だ。モントリオールもこれまでと同じように接戦になるだろう。ミシュランにとって次はF1での100勝目がかかっているために、いっそう激しい戦いになるだろう」