スコット・スピードは、F1がカナダとアメリカの両GPで北米大陸を訪れるにあたって、特別なプレッシャーは感じていないと語った。
トロ・ロッソのドライバー、スピードにとって、先週末のシルバーストンでのレースは今季最もガッカリさせられたレースのひとつだった。予選でバーレーンの開幕戦以来となる第2ピリオド進出を果たしながら、決勝ではオープニングラップでラルフ・シューマッハーと接触。サスペンションを壊して早々にリタイアを余儀なくされた。
「ラルフには僕が見えていなくて、そのままこっちへ寄って来るのが分かった」とスピード。
「僕はスローダウンして避けようとしたんだ。でも、速度が十分に落とせなくて、彼が僕のフロントに当たった」
「レースの後、スチュワードに話を聞かれた。そしてラルフがあれはレーシングアクシデントだと明言して、みんなの意見がそこで一致した」
25日のカナダGP、そしてその1週間後のインディアナポリスでのホームレースに備えて、彼はまもなく北米大陸へと向かう。アメリカ人がホームレースの決勝を走るのは、1989年にフェニックスで行われたアメリカGPに出場したエディ・チーバー以来のことになる。
だが、スピードはホームレースが近づいても特別なプレッシャーは感じないという。
「普段から自分に与えているプレッシャーと比べて、特別に大きなプレッシャーがあるわけじゃないよ。僕は根っから競争の好きな人間だ。レースをするために人生のすべてを費やしてきたし、2位で満足するくらいなら、それほどの努力はしなかった。僕は勝つことを望んでいる。そしてF1ワールドチャンピオンになるという夢をかなえたい」
「初めてヨーロッパへ渡ったときは、まわりにアメリカ人の仲間がいないことが辛かった。だけど今では自分自身を確立しているし、F1の主要なメンバーとも顔見知りになっているから、もう気後れみたいなものは全然ないよ」