デイビッド・クルサードが、予選のファイナルセッションに残れなかったのはファン−パブロ・モントーヤから妨害を受けたためだと主張し、彼を“チンパンジー”呼ばわりしたことについて、モントーヤに謝罪した。
クルサードは、予選後、モントーヤを“チンパンジー”のようだとののしったが、スチュワードはモントーヤの妨害疑惑について調査をした結果、モントーヤに責任はないとの結論を下した。クルサードは決勝日の朝、モントーヤに対して謝罪した。
「今朝、彼がやってきて謝罪した」とモントーヤ。
「よかった。僕たちはスチュワードと色々なことを喋った。クルサードは僕に対して“非を認める。僕は君が邪魔をしようとしたと思っていたんだ。君を信用していなかったからね”と言ってきた。そこで僕は“F1にきて6年が経つけれど、初めて話したね。僕は君に対して何もしていないのに、なぜ僕を信用できないのか、分からない! だいたい、そんなに君の近くを走ったこともないし”って言ったんだ」
「あの時、僕はピットに向かっており、彼はアタックを始めようとしていた。彼がアタックする時、僕はそんなに近くにいなかったはずだ。僕はグラベルにはみ出し、右側を走行してピットに向かった。彼は、アタックを始めた時、僕より2秒ぐらい後ろにいたと思う。彼は僕に邪魔されないようにスピードを落とさざるをえなかったと言ったが、僕にそんな考えはなかった」
決勝でのモントーヤは、1コーナーでいきなりジャック・ビルヌーブと接触し、マシンにダメージを負ってしまった。しかし、決定的だったのはファーストスティントでニック・ハイドフェルドに行く手を阻まれたことだ。これによって、モントーヤは6位どまりの結果となった。
「サイドポッド側面に穴があいて、ダウンフォースを若干失った。マシンの調子は素晴らしかっただけに、とても残念だ。エンジンの回転数はそんなに上げなかった。上げても意味がなかったからだ。とてもレースペースのいいマシンなのは分かっていたのにね」
「予選でもう少し上の順位を狙っていればこんなことにならなかったと思う。トップスピードが足りなかった。ウイングをかなり立てていたしね。ペースが上がらず、周りのマシンについていけなかった」