ブリヂストンは、今週末シルバーストン・サーキットで開催される2006年度 F1世界選手権第8戦イギリスGPでの装着チームの活躍を期待している。前戦モナコGPでは獲得ポイントこそ少なかったが、それでも装着各チームはかなりのポテンシャルを発揮していた。
さらに先週カタルーニャ・サーキット(スペイン)でフェラーリ、ウィリアムズF1、トヨタの3チームと共に行った3日間のテストでも大きな成果が得られたことから、ブリヂストン装着チームの表彰台獲得を期待している。
シルバーストンはタイヤに厳しいサーキットである。我々はこのコースに適したコンストラクションとコンパウンドの組み合わせを見出すために膨大な努力をしてきた。また、全60周で争われるイギリスGPは、ラングレーに本拠地を置くブリヂストンのみならず、ウィリアムズF1、MF1レーシング、そしてスーパーアグリ・F1の各チームにとっても母国グランプリである。今週末は彼らに多くの声援が送られることであろう。
安川ひろし
ブリヂストン・モータースポーツ推進室長
「イギリスGPはブリヂストンにとって『母国』GPの一つだ。我々のタイヤは日本で設計・製造されているが、F1活動の拠点はヒースロー空港近郊のバークシャーにある。だからこそ、今週末のシルバーストンでは素晴らしいレースをしたい。ブリヂストンを装着する3チームがイギリスを拠点としている。彼らが多くのポイントを獲得して好結果を出すことで、週末は大いに盛り上がることであろう。前戦モナコGPでブリヂストン装着チームは新しいソフトスペックのタイヤをうまく活用し結果へつなげることができなかった。イギリスGPではぜひとも成果を上げられるよう願っている」
シルバーストン用タイヤ−コース全長5.141km
2006年度タイヤレギュレーションは、ドライバー1人につきドライタイヤ7セット、ウェットタイヤ4セット、そしてエクストリームウェザー・タイヤ3セットの使用を許可している。このレギュレーションと、2006年度ブリヂストン装着チーム数の増加を反映して、小平市の技術センターからシルバーストンに向けて約1200本のブリヂストンF1タイヤが送り出された。
菅沼寿夫
ブリヂストン・モータースポーツ・テクニカル・マネージャー
「シルバーストンで行われるイギリスGPは、タイヤの観点から見れば最も過酷なレースの一つだ。複数の高速コーナーや奥の深いコーナーが組み合わさっているため、リアタイヤの優れた安定性が求められる。また路面が粗いため、ミディアムからハードレンジのコンパウンドを使用する必要がある。また、特に注意深い観察が必要なのは気象条件だ。ここのところイギリスは暖かく、今週末も前半は暑くなりそうである。しかしイギリスの天気は変わりやすく特に今年は例年よりも1ヶ月早い時期にレースが開催されるので注意が必要だ。先週スペインで行ったテストは大変生産的で、テストに参加した3チームの結果は大変有意義なものであった。今週末のレースに投入するスペックの中には、過去にレースで使用したことのないまったく新しいものも含まれているが、これらのタイヤも高い競争力を発揮するものと期待している。」
(ブリヂストン プレスリリース)