フェラーリのチームリーダー、ミハエル・シューマッハーは、今週末のイギリスGPで彼らは優勝を狙いにいくとあらためて述べた。
2週間前のモナコGPで、シューマッハーは十分な競争力を見せながら、予選での予想外の出来事により、チャンピオンシップリーダーのフェルナンド・アロンソに挑戦する機会を“奪われて”しまった。その結果、アロンソはドライバーズ選手権でのリードをさらに拡げ、いまや2人のギャップは21ポイントに達している。
「現在の選手権の状況を考えれば、(今週末は)いい成績を残さないとね」とシューマッハー。
「ポイント差を詰めなければならないのは明らかだし、この次のグランプリからはそのために全力を尽くすつもりでいる。先週のテストセッションも順調だった。僕たちには楽観的になるだけの理由がある。疑いを持つのはよそう。われわれがイングランドへ行く目的は勝つことにある!」
しかし、シルバーストンはシューマッハーにとって必ずしもゲンのいい場所ではない。過去にイギリスGPで3度の優勝(1998年、2002年、2004年)を記録してはいるものの、1999年には彼のキャリアの中でも最大のアクシデントに見舞われ、ストウでコースアウトして脚を骨折している。にもかかわらず、彼はこのサーキットが決して嫌いではないという。
「シルバーストンはこのスポーツでも最も長い伝統を持つサーキットのひとつだ」とシューマッハー。
「僕はいつでもこのコースをエンジョイしてきたし、今回もコースに出るのが待ちきれない気分だよ。とにかく素晴らしいサーキットだし、セットアップとバランスがきちんと決まったクルマが要求される。僕はこういうチャレンジを楽しみにしている。きっといい成績を残せると思うよ」
「もうひとつ、シルバーストンについて好きなところは、とても知識の豊富なファンが多いということだ。彼らは本当にF1を愛しているサポーターで、レースの日にはそんな人々が大勢訪れる。だから自然に僕たちもベストを尽くしたいと思うようになるんだ」