フェラーリ248 F1はシルバーストンの性格に合っているというのが、フェリペ・マッサの担当レースエンジニア、ロブ・スメドレーの予想だ。
ジョーダンやウイリアムズでエンジニアとしての経験を積んできた彼が、今週末のイギリスGPを前に語ったところによれば、彼にはマッサとミハエル・シューマッハーがいい成績を残せるという自信があるという。
「ここのコースレイアウトは、われわれのクルマとタイヤのパッケージに合っていると思う。248 F1は総合的な効率の重要なコースではとてもいいんだが、シルバーストンはまさにそういうタイプのコースなんだ。だから、いい成績を残せる可能性が高いと思う」
「2人のドライバーはこのサーキットをよく知っていて、ここではとても速いというのも有利な要素だ。ここは高速コーナーとラップ終盤の低速セクションを併せ持った高速テクニカルコースで、われわれのシャシー、エンジン、タイヤのパッケージには合っているはずだよ」
2003年にテストチームのエンジニアとしてフェラーリに加わったスメドレーは、マッサを高く評価しており、彼と一緒に仕事をするのを楽しんでいるという。
「フェリペは素晴らしい才能に恵まれた若者で、とても速いドライバーだが、正しい方向へ導かれる必要がある。彼はこのレベルでは比較的経験が浅い。だから、僕の仕事はまず第一に彼の週末をうまくマネージメントすることだ。そして、彼のやっていることに冷静で落ち着いた感じを持ち込みながら、テクニカルな面を最高のレベルへ導くようにしている」
「彼はものごとを学ぶのが速いし、落ち着いた態度を浸透させることさえできれば、彼は自分に与えられた目標と目的を正確に理解してくれる。彼のフィードバックはとてもいいよ。私たちはここ2、3レースで彼により具体的な目標を与え始めている」
「たとえば、ニュルブルクリンクでは、レース中に安定したタイムレベルを達成しなければならないと指示した。そしてバルセロナでも同じことを続け、最近ではニュータイヤで走るときに必ず一定のパフォーマンスレベルに達することを課題にしている。もともと才能はあるのだから、そういうふうに少しずつ小さなステップを踏んでいけば、いずれ必要とされているレベルに到達できるだろう。僕の経験から言うと、一度に大きくジャンプしようとすると、決して目標には到達できないものなんだ」