ジェンソン・バトンは、シルバーストンでのホームレースが厳しい戦いになると予想しており、ホンダ・チームにとって現実的な目標はポイントフィニッシュであることを認めた。
オフシーズンのテストでは印象的なスピードを見せたものの、2006年はホンダにとって決して楽な戦いではなく、バトンは現在ドライバーズ選手権の7位。そしてチームメイトのルーベンス・バリチェロはさらにひとつ下の8位と低迷している。また、前戦モナコでのバトンは週末を通じて一度もいいところがなく、ポイント圏外の11位フィニッシュに終わった。
チームはこのシルバーストンでのイベントで、新しいエンジンのアップグレードを予定している。さらにはブラックレーの本拠での風洞実験の成果がもたらされることも期待しながら、バトンはチームにとって望みうる最良の結果は2台がポイントを獲得することだろうと述べた。
「シルバーストンでは優れたエアロダイナミクスが必要だ。その部分では、レース前に行った風洞でのハードワークが一定の成果をもたらてくれるだろう」とバトン。
「それに同じ高速コースであるバルセロナでもたっぷりとテストをして、このレースに備えてきた。今週末、僕らが狙っているのは、2台揃ってポイント圏内に入ることだ。それさえも決して易しいことではないと思う。今のところ、僕らには上位を走るだけの速さがないからね。だが、僕らがこのクルマの最大限の力を引き出すつもりであることは間違いない」
今回はバトンに念願のホームウインを期待するのはかなり難しそうだが、それでも彼はこの週末を楽しみにしているという。
「イギリスGPは僕のホームレースだし、僕にとってはとても感情の高まる週末だ。僕はこの国を愛している。そして大勢のイギリス人ファンが自分の名前を呼んで応援してくれるというのは、本当に素晴らしい気分なんだ。シルバーストンは特別なサーキットだよ。複雑な高速コーナーが連続する高速コースだから、クルマが向きを変えるのもすごく速くて、クルマのスピードを実感できるんだ」