モナコGPで惜しくもリタイアに終わったマーク・ウエーバーだが、シーズンで2回目となる母国GP、イギリスGPでは好結果を狙っている。その一方で、ウイリアムズがシルバーストンで成功を収めるためには、まだやるべきことがあると述べた。
イギリスGP直前の現在、ウエーバーは6ポイントしか獲得できていない。コスワース・エンジン搭載のウイリアムズFW28は、速さはあるものの、もろい部分がある。2週間前のモンテカルロで、ウエーバーが表彰台を目指して戦っている時に技術的なトラブルでリタイアに追い込まれたことからも、その点が垣間見える。
さらに、モナコで速くても、シルバーストンでは勝手が違ってくるだろう。ウエーバーは、先週のバルセロナテストでのチームのタイムを見れば分かるように、前戦のような速さを発揮したいと思うならば、努力を惜しんではならない、と述べた。
「先週のバルセロナテストには僕自身は参加しなかったけど、プログラムの一環として、イギリスGPでのパフォーマンス向上のためにいくつか違ったことを試したのは知っている」とウエーバー。
「バルセロナは、シルバーストンと全く異なるわけじゃないし、スペインGPでの僕らのパフォーマンスから考えても、まだまだ向上しなくてはならない。残念ながらモナコでの速さというのは、シルバーストンでのそれとは関連性が微塵もない。シルバーストンでは、マシン特性が全く違ってくるからだ」
「もちろん、イギリスに6年ぐらい住んでいるので、シルバーストンは第2の母国GPのようなものだ。毎晩自宅に帰れるのも、住み慣れた自分の家で寛げるのも嬉しい。普段とは違って、友人や家族と週末の時間を共有できるのもね」
「イギリスに本拠を置いているウイリアムズF1にとっても、イギリスGPは、スポンサーに楽しんでもらい、ファクトリーのスタッフと共に週末を過ごすことができるという点で、常に重要なレースだ」
チームメイトのニコ・ロズベルグは、イギリスGPに自信を見せており、ポイント獲得を狙っているという。
「シルバーストンはすごく面白いサーキットだ。ここでは、たっぷりと走行経験を積んでいる。ここでテストをする機会が多く、特に昨年のV10エンジンの頃は何度も走った」
「シルバーストンでは、モナコと同じような強さは発揮できないだろうけど、それでも何ポイントかは獲得できると思う。先週バルセロナで行った集中テストにおいて、さまざまな面で改善できた。とりわけコスワース・エンジンが、またさらに大きく進歩した」