スペインとモナコで連続優勝を飾りタイトル争いをリードするフェルナンド・アロンソは、今週末のシルバーストン戦での初勝利を収め、連続優勝をさらにのばしたいと考えている。
例年より早い時期に行われるイギリスGPを前に、アロンソは、過日のシルバーストンでのテストを振り返り、ミシュラン勢が強さを見せていたと語る。
「2カ月ほど前にシルバーストンでテストをしたが、ミシュランタイヤはとても素晴らしかった。今週末もミシュラン勢が強さを発揮すると確信している。しかし、実際に走って、コンディションを見てみないと、あまり予測はできないね。ここ数レース、僕たちはプラクティクス初日と決勝の間に、チーム間の力関係が変化するのを見てきた。従って、日曜日の午後、トラックコンディションがどう変わって、タイヤパフォーマンスがどうなるか、見ていく必要がある」
「とはいえ、僕はレースに向けてとても自信を持っている。テストはうまくいったし、シルバーストンはR26と相性のいいサーキットであることも知っている。優勝争いができないと考える理由などない。マシンには、高速コーナーにおけるダウンフォースと安定したハンドリングバランス、バンプへの対応、トラックの最後にある低速セクションにおけるメカニカルグリップといった、すべてのことがそこそこ揃っていなければならない。シルバーストンは基本的に2つのサーキットからできていると言える。ラップ中盤までは高速サーキット、あとの半分には低速コーナーが散在する。しかし、マシンの良し悪しで結果が左右されるトラックであることには違いない」
アロンソはここ2レース、フェラーリとミハエル・シューマッハーの連勝を阻止して連続優勝を飾り、2度目のワールドチャンピオンに向けた足固めを築いた。しかし、シルバーストンで必ず3連勝目を挙げてみせるとまでは口にしない。
「絶対に優勝するなんて、大それた予想はしない。フェラーリはシルバーストンでも強いだろう。マクラーレンもモナコでのスピードを維持できれば、侮れない。週末は簡単なレースにはならないだろうが、優勝争いには加われるはずだ」