◆アレクサンダー・ブルツ
(ウイリアムズ)
Q:ここには君の自宅があり、地元でのレースと言えるね。君や家族にとっては、どんな感覚?
AW:ここに来て9年、今は家族と一緒に暮らしている。僕の子供も近くの学校に通っているので、今朝彼を学校へ送り、その足でレースチームに合流したんだ。少し妙な感覚だね。4年前には決勝の日に息子が生まれたこともあり、ちょっとした思い出もある。でも自宅のあるここでのレースは、ガードレールが設置されて駐車できなくなって交通も乱れるし、皆も少しいらだって慌しいし、レストランの値段も上るし……で、実際にはあまり良い事がないね。どちらかというと、12月や1月の静かな時期の方がいい。
Q:数日後には、さらに慌しさが増すだろうね。第3ドライバーにとって明日はどういった感じになるだろう?
AW:初日はいつでも滑りやすくて、僕らの実際の役目といえば、レースドライバーたちのための“掃除機”さ。僕らはスライドさせてばかりなのに反して、彼らはラバーの乗ったコースで楽しめる。去年のセッション1回目もスピードが出なかったのを覚えている。そこで注意すべきなのが、誰もがすぐにプッシュしたがるけど、すぐにスピードが上ってくるということだ。ピットに入って5分も待てば、その1回目だけでタイムが1秒も2秒も上ってくるものだから、よし、自分も最速タイムを、と思ってしまう。だけど、最速を狙うのは最後の最後だと認識しておくべきだ。それに、非常に慌しくなるだろうからね。ドライバーの多くが予選を心配しているとは思うけど、僕にはその心配もない。ただし午後の2回目は、十分な走行時間が取れないかもしれない。
◆ルーベンス・バリチェロ
(ホンダ)
Q:昨日34歳になったね。いつもモナコGPの時期で……。
RB:そう、今や慣習だよ!年を取れば、もうパーティーなど開かずに、ただ1年が過ぎたという感じだけど、昨日はすごく楽しかったよ。実は仕事もしてなくて、家族と過ごせて嬉しかった。自分たちで初めてケーキを作ったんだ。まあまあだったよ。
Q:予選はかなり良くなってきたようだが、レースについては、どうだろう?
RB:正直、バルセロナはもっと良かったはずだと思う。大勢の人たちはジェンソン(バトン)が僕に抑えこまれたと話していたようだけど、そこに事実はない。速さはあったんだ。彼の方が少しだけ速かったかもしれないが、それで彼のレースが変わったとは思わない。油圧に原因があって、5、6秒失った。これは、油圧が上らず燃料が残っていたのに、チームもそのトラブルに気付かずに燃料を入れ続けたんだ。マシンが重くなって、思ったような結果が出せなかったよ。ペースが上らなかったのは、それが原因だ。その他には、(キミ)ライコネンに近づけたかもしれないけど、とても彼の前ではフィニッシュできなかった。それだけだ。とは言っても、全体的な速さについては、バルセロナで前進できたと思う。