BMWザウバーのニック・ハイドフェルドは、今週末の日曜日に行われるオーストラリアGPは、いつもとは違う感じになるだろうと語る。
1996年、初めてメルボルンのアルバート・パークで開催されて以来、オーストラリアGPは常に開幕戦となっていた。だが今年は、バーレーン、マレーシアに続く第3ラウンドとなる。
「今シーズンのオーストラリアGPはいつもと感じが違うだろうと思う」とハイドフェルド。
「まず日程自体がコモンウェルス・ゲームの影響で後ろにずれた。そのために開幕戦にありがちなお祭りムードがなくなる」
「さらにこれまでより1カ月遅いので、以前ほど気温は高くないだろう。メルボルンの気候はかなり秋らしくなっていると思う。アルバート・パークのサーキットはドライブするのにはいいコースではあるが、ドライバーに多くを要求するコースでもある。ここはパーマネントなレーストラックではないので、週末のスタート時にはグリップがあまり高くない。もっともその状況は周回を重ねるごとに、レースカーがラバーを路面に付着させるのでだんだんと改善されてはくるけどね。オーストラリアはF1のカレンダーの中で、僕のお気に入りの場所のひとつだ。2、3日早めに飛んで時差を解消しようと思っている」
一方、ジャック・ビルヌーブは、オーストラリアでチームはかなりコンペティティブとなると信じている。ただ、エンジンに関しては慎重にいくことが必要だと語っている。
ビルヌーブはまた、マレーシアでのチームの状態が、今後に向けてのいい兆候だったと語っている。セパンでは、ビルヌーブが7位フィニッシュを果たし、BMWがワークスチームとして参戦して初のポイントを獲得した。また、ハイドフェルドもコンペティティブな走りを見せ、残り8周というところでエンジントラブルのためにリタイヤを余儀なくされるまでは5位を走っていた。
「マレーシアで僕らは2ポイントを獲得できた。チームがかなりコンペティティブになっている証明だと思う。また、ポイントを得られたことによって、精神的にもだいぶ楽になった」とビルヌーブ。
「さらに僕のエンジンを通して、エンジンに問題が発生した場合にBMWがきわめて素早く対処できることが分かった。チームの雰囲気はとても意欲的だ。だがオーストラリアのサーキットはかなりエンジンに負担がかかるトラックであり、また僕はマレーシアで使ったエンジンをもう一度使わなければならない。だから週末にはかなり慎重にいかなければならないと思う」