パナソニック・トヨタ・レーシングは、3日間に渡る南仏ポールリカールでの合同テストを終了した。最終日は、オリビエ・パニスとリカルド・ゾンタがテストに参加。午前中は前夜の雨によって路面が濡れて、滑りやすく、加えて風も強く、チームは路面が乾くまで待たされることとなり、遅めのテスト開始となったが、2台合わせて249周を走破。午後には、2人のドライバーはブリヂストンの新しいタイヤコンパウンドを用いて、幾度かのロングランテストを完了することが出来た。この3日間のテストを通して、チームはタイヤプログラムで広範囲な作業を行い、新構造およびコンパウンドをテストするなど、セットアップ評価と共にオーストラリアGPへ準備を整えた。
リカルド・ゾンタは、3日間で339周を走破し、パナソニック・トヨタ・レーシングが着実に正しい道を進んでいることを確信した。
リカルド・ゾンタ
「我々は今日もタイヤテストを継続した。1日を通して気温が変化したため、午前中に3回と、午後にも3回のロングランテストを繰り返した。これらの走行を元に、オーストラリアGPでのレース用タイヤの決定が行われることになるので、とても重要であった。今回のテストはチームの励みになる結果をもたらしたと思うが、さらに、チームは来るべきレースに向けて作業を続け、最適の解決策を見出すだろう」
オリビエ・パニスは母国のポールリカールで、チームのために次戦オーストラリアGPの準備作業を行った。
オリビエ・パニス
「今回のテストは上手く行き、チームにとって実りある成果を得られた。今朝私がテストを開始した時点では、路面コンディションは低温で、濡れた部分が残っていた。しかし、我々はこのコンディションを利用し、午前中はウェットタイヤを、そして、午後はドライタイヤをテストした。誰もが全力で作業をこなし、“TF106”のセットアップを分析している段階だが、今回のテストで、今後のレースやテストへ向けて、いくつかの前向きな結果が得られた」