ブリヂストンは、自分たちのタイヤがベルギーGPのコンディションにうまく対応できると予想している。“コンペティティブなパフォーマンス”が出せるだろうということだ。
不本意な結果に終わったモンツァの後、ブリヂストンはスパで調子を取り戻したいと意気込んでいる。去年のスパではトップ5に4台を送り込んでおり、もし今回も同じような結果が出せれば、ヨーロッパシーズンを夢のようなかたちで締めくくることができるだろう。
ブリヂストン・モータースポーツの安川ひろしディレクターは、次のように語った。「ベルギーGPは、コースにたくさん興奮するような場所があり、常にF1ドライバーたちにとってお気に入りのイベントだ。私たちは去年ここで、特に素晴らしいレースができた。トップ5にブリヂストンタイヤを履くマシンが4台入ったからだ。今年はライバルがかなり手強いことが分かっているが、ブリヂストンと提携チームは、ヨーロッパシーズンの締めくくりに好成績を目指している」
一方、ブリヂストンの菅沼寿夫テクニカルマネージャーは、特に注意を払うことにしているのはタイヤの摩耗だと付け加えた。
「スパはヨーロッパラウンドの最後のイベントだというだけでなく、ベルギーGPはF1カレンダーの中でも特に厳しいイベントだ。コースはF1で最長だし、起伏に富んだコース特性に加えて、オー・ルージュのような高速コーナーがいくつかあるので、真のドライバーズサーキットとなっている」
「タイヤへの要求が厳しく、タイヤがさらされるコーナリング力も大きいことから、強いタイヤが必要となる。ああいうコーナーを走行する際の安定性は非常に重要だが、ラ・ソース・ヘアピンなど、サーキットの他の部分では、グリップとトラクションが鍵となってくる」
「それに加えて、スパ−フランコルシャンは、アルデンヌの山岳地帯にあって、天候が不安定になることがある。あのサーキットは局地的な独自の気候があるようで、私たちは比較的ザラザラした路面と高速コーナーを考慮して、ミディアムからハードレンジのタイヤを選んだが、それは天候の極端な変動にも対処できるように、広範囲の温度で働くタイヤになっている」
「しかし、私たちがスパで特に注意を普Eうのは、ザラザラした路面からくるタイヤの摩耗だ。スパには、これまでレースで使っていない新しいスペックのタイヤを用意している。これがコンディションによく対応し、コンペティティブなパフォーマンスを発揮してくれると期待している」