ハンガリーGP初日フリー走行で、Lucky Strike B・A・R Hondaのジェンソン・バトンは順調に周回を重ね、初日プログラムを完了。佐藤琢磨も午前中は順調に走行したが、午後はセッション終盤にトラブルが発生し、予定していた全てのプログラムをこなすことができなかった。
前週の涼しかったドイツ・ホッケンハイムから一転、ハンガロリンクは初日から30度を優に超える猛暑に見舞われた。普段ほとんどレースの行われないサーキットだけに、コース上の汚れもひどく、スピンやコースアウトするマシンが続出した。それでもB・A・R Hondaの2台は積極的に周回を重ね、午前中最初のフリー走行セッションは、バトン3番手、佐藤9番手タイムだった。
午後も快晴。2時からの2回目フリー走行開始時点の気温は36度、強い日差しのおかげで路面温度は49度というコンディションだ。予選・決勝レース用のタイヤを選択するために、バトンは12周のロングランを2回こなし、総合で9番手のタイムに付けた。一方の佐藤は、1回目のロングランは順調に走り終えたものの、その後ドライブシャフトブーツにトラブルが見つかり、セッションの後半を走ることができず、17番手タイムに終わった。
ジル・ド・フェラン B・A・R Hondaスポーティングディレクター
「ジェンソンのマシンは非常に順調な1日だった。金曜日にいつもしているように、タイヤ評価の作業を全て終えたが、ドライバー達はまだマシンに100%満足しておらず、バランスを改善すればマシンはもっと速くなりそうだ。不運なことに、琢磨のマシンの方は些細なトラブルによって2度目のセッションの最初の走行後に止めざるを得ず、予定のプログラムを短縮しなければならなかった。しかし幸いなことに、もう1台のマシンで得た情報を利用し、2人のドライバーの為に生かすことができるだろう」
中本修平 Honda Racing Developmentエンジニアリングディレクター
「ジェンソン選手は順調な1日でしたが、琢磨選手は残念なことに午後のセッションの後半をドライブシャフトブーツのトラブルのために走行することができませんでした。まだセットアップを詰める必要がありますがエンジンの調子はとても良いですし、今日は多くの周回数をこなせました。今週末は2台揃って好成績を出せるよう、頑張りたいと思います」