F1第5戦スペインGPの決勝がサーキット・デ・カタルニアで行われ、ポールポジションからスタートしたマクラーレンのキミ・ライコネンが、磐石の走りをみせ見事なポール・トゥ・ウインで今季初優勝を飾った。2位はフェルナンド・アロンソ、3位にはトヨタのヤルノ・トゥルーリが入り、トヨタは今季3度目の表彰台を獲得した。
スペインGP決勝は、天候は快晴、気温24度、路面温度42度、湿度32％、風速は2.9mでコース全域に白い綿毛が舞うなか午後2時からスタートした。
スタートでは、ポールポジションのライコネンが抜群のスタートをみせ、予選3位だったアロンソが2位に。しかし、グリッドに2台のミナルディのマシンが残され、セーフティーカーが出動した。オープニングラップはセーフティーカーの先導で、トップにライコネン。以下アロンソ、ラルフ・シューマッハー、マーク・ウェーバー、トゥルーリ、ジャンカルロ・フィジケラ、ミハエル・シューマッハー、ファン-パブロ・モントーヤ、デイビッド・クルサードという順で続き、ミナルディの2台はピット出口へ向かった。
2周目に入り、リスタートされると1コーナーでインからモントーヤがミハエルを抜き7位に浮上。そのモントーヤは7周目にターン8でスピンを演じるも再走を果たした。ライコネンは周を重ねるごとに最速ラップをマークし8周目には1分16秒台に入れアロンソとの差を4.6秒にまで広げていった。
10周目に入るとレッドブルのビタントニオ・リウッツィがターン7でコースオフし、そのままグラベルに突入しスペインGP最初のリタイアとなった。パトリック・フリーザッハーも15周目にコースオフしそのままリタイアに。
その間ライコネンは、ますますタイムを伸ばし20周目に1分16秒069の最速ラップを更新し、アロンソとの差を20秒にまで広げ、ラルフがアロンソを0.4秒差で追いかける。ここにきてミハエルがようやく1分17秒台前半までタイムを伸ばし上位陣を追いかける展開に。
20周をすぎて上位陣は1回目の給油を行なうため、ピットロードへ向かった。首位ライコネンも25周目にピットインすると、首位のままコースに復帰を果たした。そんななか、ミハエルはピットインを遅らせ、30周目には2位にまでポジションアップ。1分16秒019の最速ラップを叩き出しライコネンを12.7秒差まで追い上げ、32周目にピットに向かった。
33周目、首位はライコネン、以下フィジケラ、アロンソ、ミハエル、トゥルーリ、ラルフ、ウェーバー、バリチェロと続く。40周目、1回目のピットストップでポジションを上げたフィジケラが、フロント・ウイングの交換のため緊急ピットイン。これでフィジケラは順位を下げた。45周目、左リヤタイヤがパンクしたミハエルがピットイン、今年初めてのタイヤ交換となった。さらにミハエルは、46周目の1コーナーでは今度は左フロントタイヤがパンクしコースオフ、ミハエルはピットに戻りマシンを降りた。
結局、2回目のピットインを終えてもライコネンの勢いは衰えることなく、2位アロンソに27秒の差をつけ、今シーズン初勝利をポール・トゥ・ウインで飾った。地元の声援をうけアロンソが2位でチェッカー、3位にトゥルーリ、4位ラルフとトヨタの2台が続いてフィニッシュ。フィジケラはピット作業でタイムロスしたものの、残り2周でウエーバーを1コーナでパスし5位でフィニッシュ。フィジケラは最終ラップに1分15秒641の最速ラップを記録している。6位ウェーバー、7位モントーヤ、8位クルサード。
ライコネン、2戦連続ポール獲得！
