F1パドックの中で1番クールな男と言われるレッドブル・レーシングのデイビッド・クルサードだが、開幕から続いていたポイント獲得を阻んだフェリペ・マッサには怒りを覚えたと語った。
サンマリノGPの決勝、クルサードとマッサは接触し、マッサはノーズ交換のためにピットインを余儀なくされた。さらにその後、マッサがクルサードをパスしようとした時、再び接触。マッサはクルサードに対してハンドシグナルを送ったが、その仕草から、彼はクルサードのドライビングのまずさを咎めているのは明らかだった。
しかし、クルサードは接触の原因はマッサの方ににあると考えており、レース終了後、マッサが駐車場から出ようとしているところに行き、抗議を行った。
クルサードはデイリー・ミラー紙に対し、次のように語った。「完全に頭にきたよ。腹の底からムカっときた。僕はマッサの車に上半身を突っ込んで彼の襟首を掴んだ。もっとも、僕は他のドライバーたちには配慮したし、彼らも僕の行動に配慮してくれたと思っている。でも、マッサの後ろに彼の両親がいるのに気づき、すぐに冷静な気持ちになった」
「両親の前で彼に恥をかかせたくはなかった。しかし、彼は僕がスポーツマン精神に外れるドライブをしたと怒鳴り続けた。時速200マイルでコースオフしたのは僕のせいだってね。僕はこれまでそんなことをわざとするようなドライブをしたことはない。しかし、僕は他の人間に道を譲るためにドライブしているわけでもない」
クルサードはまた、リバッツァシケインでマッサのマシンがダメージを喫したことに対し、自分には責任はないと思っていると述べた。
「マッサが僕の後ろに迫り、僕の右側からパスをしかけてきた。でも、僕はトラック上の汚れた部分を通りたくはなかった。彼は、パスがしたいなら、もっといい場所を選ぶべきだった。かつて、僕はシューマッハーに対し、腹を立てて指を立ててやったことがある。でも、僕は後で彼に謝った。マッサにも、レース後に謝るチャンスがあったが、彼はそれをしなかった」
「マッサは僕の後ろに迫ってきた時、僕のマシンのテールに接触したようだが、その時は何も感じなかった。マッサのマシンがダメージを被ったことに気づいたのは、それから数周トラックを周回した後だった」
今シーズン、クルサードがザウバーのマシンと接触したのはサンマリノで2回目となる。1度目はバーレーンGPで、レース終盤にジャック・ビルヌーブと接触を起こした。ビルヌーブはその件でクルサードと「ちょっと話をしたい」とコメントしたが、このアクシデントでビルヌーブは今季初のポイント獲得のチャンスを逃している。