フェラーリのスーパースター、ミハエル・シューマッハーは、オーストラリアでのノーポイントという結果をポジティブな方向へ変えるべく、今週末のマレーシアラウンドに臨もうとしている。彼によれば、メルボルンでの結果はむしろセパンにおいて‘いい刺激になる’だろうという。
今季第2戦を間近に控えて報道陣のインタビューに答えたミハエルは、さらにメルボルンでのリタイアは問題というほどのことではないと付け加えた。
「今年の選手権の開幕は、昨年とはかなり違ったものになった。オーストラリアGPではいつもの10点ではなく0点に終わったからね。これが問題だと思う人はそう考えてもらってもかまわないが、僕はそうは思わない。実際のところ、僕はあの結果がマレーシアでのレースに向けていい刺激になるだろうと考えている」
「マレーシアではまた“新しい手札”が配られることになる。僕らが好成績を挙げる可能性は十分にあると思うよ」
「オーストラリアでの様子を見た限りでは、F2004Mにはまだ競争力があるし、それも思っていた以上のレベルだった。セパンではポジティブな結果を期待できると思う。ルーベンスは、決していいとは言えない予選セッションの結果でも、上位でフィニッシュするのは可能であることを証明した。僕らはレースでのペースがとても安定しているから大丈夫だろう」
「だが、いつものように、誰がこのレースに向けて最良の準備をしてきたかを見極めるにあたっては、暑さと湿度が重要なカギを握ることになる。それに今年は新しいルールによって生じた不確実要素もある。セパンではほとんどのチームが、すでにひとつのグランプリの週末を走りきったエンジンを使うことになるからね。さらに予選とレースをすべて1セットのタイヤで走るのも楽じゃない。こうした全ての要素がコース上でどんな影響を及ぼすのか、成り行きをよく見る必要があるだろう。僕に言えるのは、近年のフェラーリはきわめて信頼性が高いということだけだ」
セパンのコースについて、彼は‘面白いサーキット’であると評価している。
「コース幅がとても広いから、いろんなレーシングラインを試すチャンスを提供してくれる。これは僕らがレースをする他のサーキットではあまりないことだね。セパンでは理想的なラインを決める前に、いろんな走り方をトライしてみる必要がある」
「このグランプリがどんな展開になるかは僕には分からない。過去2、3年に関しては、オーストラリアとマレーシアではチーム間の相対的な戦闘力がだいぶ違っていた。間違いなく言えることは、僕がレースを待ちきれない気分でいること、そして2005年の最初のポイントを記録したいということだ。もちろん、できる限り多くのポイントをね!」