チーム・ザウバー・ペトロナスは、2週間前のハンガリーGPでまたポイントを獲得し、コンストラクターズ選手権6位をさらに確実なものにしようとしている。ザウバーは、ジャガーやトヨタという、メーカーがバックについたチームよりも先行しているのだ。
残り5戦となった今、トヨタよりも11ポイント、ジャガーよりも12ポイント上回っているため、いかにも余裕のように思われるが、まだ戦いは終わったわけではない。それはザウバーチームもよく承知している。
チームリーダーのジャンカルロ・フィジケラは、ほとんどのドライバーと同じく、スパを高く評価している。そして、彼にとって、スパが今季カレンダーに復帰したことは、間違いなくプラスに働くことになる。
フィジケラはこう語った。「スパはもちろん、僕のお気に入りのコースのひとつだ。僕のスタイルは、あそこにとてもよく合っていると思う。バラエティに富んでいるところが大好きなんだ。いろんな種類のコーナーがあるからね。そして、一番好きなのはオー・ルージュだよ。あそこを全開で行くのは、すごく難しい。予選ではたいてい全開だよ。いつもというわけじゃないけどね。今年は、どれだけ燃料を積むかによって決まるだろう」
「僕は、ここで初めて走った1997年に、ミハエルに続く2位に入ったんだ。2001年には、ルノーで3位に入った。このサーキットは、ドライバーが才能にものを言わせるチャンスがあると思う。だからこそ、このコースでドライブすると、すごく満足感が得られるんだ。ここがカレンダーに復帰して、本当に嬉しいよ。ほかのどこよりも、完璧なサーキットだからね」
一方、フェリペ・マッサも同じくらい、このコースに興奮を感じている。ここでレースをしたのは過去1度だけだが、すでにその魅力にとりつかれているのだ。
マッサは次のようにコメントした。「僕は2002年に、スパでレースをした。あそこへ行ったのは、あの時がまったく初めてだった。素晴らしいサーキットだね! 復活してくれて、本当に嬉しいよ。確かに、僕がこの前あそこに行ってから、コースは少しだけ変わったけれど、とても速いコーナーは同じままだ。あまりダウンフォースをつけないで走るから、マシンはダンスしているみたいな感じがする。あそこでは、自分がレーシングドライバーだということが本当によく分かるんだ。僕がこれまでレースをした中で、どこよりも素晴らしいサーキットだよ」
「2002年には、7位を走っていてエンジントラブルに遭ってしまったけれど、あれは僕のベストレースのひとつだった。僕らは強さを発揮できると思うよ。ザウバーC23はとても速いし、スパにはシルバーストンと共通したところがある。シルバーストンでのパフォーマンスを考えれば、僕らに有利に働くはずだよ」
「オー・ルージュはもちろん、僕にとって世界中で最高のコーナーだ。2002年のときは僕らには無理だったけれど、今度は全開で行くよ」