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F1エンジン圧縮比問題:レッドブルがフェラーリ陣営合流でメルセデス孤立か。検査方式変更への動きが加速

2026年2月7日

 2月5日にパワーユニット諮問委員会(PUAC)の会合が開催され、F1エンジンの圧縮比に関する規則について協議を行った。メルセデスとレッドブル・フォードが、ルールに定められた16:1の制限よりも高い圧縮比でマシンを走らせるための規則の抜け穴を見つけた可能性があるとして、ライバルたちはその優位を阻もうとしている。そんななかで、レッドブルは一転、フェラーリ、ホンダ、アウディとともに、圧縮比をより厳格にチェックする規則を求める方針に変更したようだ。

 現行の規則では、圧縮比のチェックが常温で行われる。メルセデスとレッドブルは、エンジンが高温の状態では、より高い圧縮比でエンジンを稼働させる方法を見つけたと言われている。


 そのためライバルたちはテスト手順の変更などを求めている。V6エンジンが完全に外気温まで冷却された状態ではなく、温かい状態でも圧縮比をチェックすることを望んでいるのだ。今週の会合に出席した複数のマニュファクチャラー関係者によれば、長時間にわたる交渉の末、これをメルセデスが受け入れざるを得ない状況に陥ったともいわれている。

アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
2026年F1プレシーズンテスト(バルセロナ) アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)

 メルセデスは、先進的な素材を用いることで、エンジン稼働中に圧縮比を16:1から18:1へと引き上げる手法を見出したようだ。イタリアでは、メルセデスがシリンダー内に第2のマイクロチャンバーを組み込んだシステムを取り入れており、それが高温時の高い圧縮比の実現を助けているともうわさされている。


 いずれにしても、エンジンが冷却され、FIAのテクニカルデリゲートが検査する段階では、圧縮比は再び16:1に戻るため、規則上は合法と判断される。


 しかしメルセデスのトリックを封じるため、エンジン停止後、FIAの技術者が物理的に測定可能となり次第、直ちにチェックを実施できるという形に調査方法を変更する案が推進されている。


 規則変更にはマニュファクチャラーの大多数が賛成する必要がある。その状況下で、レッドブル・フォードが、フェラーリ、アウディ、ホンダ側についたとの説が浮上した。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2026年F1プレシーズンテスト(バルセロナ) マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

 バルセロナ・シェイクダウンの時期までは、レッドブル・フォードはメルセデスと同じ立場に立っていた。新たにF1のパワーユニットマニュファクチャラーとなったレッドブル・フォードも、圧縮比において性能上の優位性を得ているとみられていたのだ。しかし、バルセロナで収集したデータと測定結果により、メルセデスが明確に一歩先を行っていることが判明したため、レッドブルは立場を変更したといわれる。


 レッドブル・フォードが検査方法の変更に賛成の立場に回れば、メルセデスが孤立し、変更を阻止できない状況になる。


 PUACは意思決定機関ではなく、あくまで諮問機関にすぎない点には留意が必要だ。木曜日の会合で示された今回の提案も、F1コミッションを経た後、FIA世界モータースポーツ評議会によって正式に承認されなければならない。これは短期間に完了するような手続きではないため、オーストラリアGPでのシーズン開幕までに新手順を承認するには、FIAがプロセスを大幅に迅速化する必要がある。



(GrandPrix.com)


レース

3/6(金) フリー走行1回目 10:30〜11:30
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