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テスト欠席もバーチャルでの走行に自信「劣勢になるとは考えていない」とウイリアムズ代表。メルセデスとの共有データも活用

2026年2月6日

 アトラシアン・ウイリアムズF1チームのジェームズ・ボウルズ代表は、非公開で行われたバルセロナでの5日間のシェイクダウンには参加しなかったものの、間違いなく各チームの周回を見守っていたようだ。バルセロナとは遠く離れた地から、データの流れとライバルのささやきを武器に、ボウルズは2026年シーズンに向けて心のなかで序列を描き始めている。ある理由によりフェラーリが彼の目に止まったが、同時に疑問も抱かせた。それはスピードだ。


 マシン開発の遅れにより、ウイリアムズはシェイクダウンに参加できなかった唯一のチームとなり、新時代のマシンで賑わうパドックに目立つ空きスペースができた。しかしボウルズは、走行機会を逃したからといって洞察力が失われたわけではないと主張。それどころか、このことが彼を最も注意深い観察者のひとりへと変えたのだ。

■レッドブルのパワーユニット、フェラーリの安定性を評価

 ボウルズはライバルチームについて慎重ながらも鋭い評価をし、フェラーリは洗練されていて頼もしいが、まだ恐ろしいほどではないかもしれないと述べた。


「レッドブルは特にパワーユニットの面で本当に印象的だった。ゼロからパワーユニットを作り上げ、あの信頼性を実現したのは素晴らしい。彼らはよくやっている」


「もうひとつはフェラーリの安定性だ。ペースには疑問が残るかもしれないが、最初からあの安定性があることは本当に素晴らしい」


「メルセデスはいつもそうだ。私は長年あそこにいたが、彼らはレギュレーション変更を正しく捉え、安定していて信頼性の高いパッケージを作り上げるのが非常に得意だ。テスト開始からわずか1日でレースシミュレーションをしたのなら、その実力は本当に印象的だ」


 これは好奇心を込めた賞賛だった。フェラーリの走行距離は、新しいレギュレーションを悩ますような問題もなく達成されたものだ。しかしコンマ1秒差が優位性を決定づけるこのスポーツにおいて、たとえルイス・ハミルトン(フェラーリ)が最終日に全体ベストタイムを記録していたとしても、「一貫性」は必ずしも「速さ」を意味するわけではない。ボウルズの言葉は、フェラーリが安定していたように見えても、必ずしもトップではないことを示唆していた。

アイザック・ハジャー(レッドブル)
2026年F1プレシーズンテスト(バルセロナ) アイザック・ハジャー(レッドブル)
シャルル・ルクレール(フェラーリ)
2026年F1プレシーズンテスト(バルセロナ2日目) シャルル・ルクレール(フェラーリ)

■バーチャルでのテストは成功。メルセデスとのデータ共有にも恩恵

 ライバルチームがコース上でデータを収集する一方、ウイリアムズはデジタル分野に注力した。バーチャルトラックテスト、長時間のシミュレーターセッション、そしてメルセデスからシェアされた技術フィードバックが、ウイリアムズの準備の基盤となった。他チームとは異なるルートではあったが、ボウルズはウイリアムズが同じ目的地にたどり着くことができると信じている。


「バルセロナにいることができた方がもっとよかっただろう。それが目標で、我々がやろうとしていたことだったが、できなかった」


「しかしながら、1週間のVTT(バーチャル・トラック・テスト)は成功し、他の全チームがバルセロナにいる間、カルロス(・サインツ)とアレックス(アレクサンダー・アルボンの愛称)の両方が協力して行った。それに加えて、メルセデスに十分な数のテスト参加者がいたことも幸運だった」


「ギヤボックスとパワーユニットに関する情報はかなりあるし、バーレーンに向けて前進することができた。つまり、6日間のテストで劣勢になるとは考えていない」

アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)
アレクサンダー・アルボンがウイリアムズの2026年型マシン『FW48』をシェイクダウン

 これは自信に満ちた姿勢であり、テストを欠席したことを失敗ではなく戦略だと見方を変えるものだ。2025年にウイリアムズはコンストラクターズ選手権5位に上り詰め、期待はもはや控えめではない。ウイリアムズはただ単に新時代への参入を目指すのではなく、そこに変革をもたらすことを意図している。


 オーストラリアでの開幕戦に向けて、ボウルズのコメントは興味深い話を含んでいる。フェラーリは安定しているかもしれないし、レッドブルはパワフルかもしれないし、メルセデスは計画的かもしれない。そしてウイリアムズは、静かに、バルセロナのコースではなくシミュレーター画面のなかでサプライズを準備しているのかもしれない。フェラーリの一貫性が秘めた激しさを隠しているのか、それとも単に欠けている優位性を覆い隠しているだけなのかは、タイムを見ればわかるだろう。



(Text : autosport web)


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