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新世代F1マシンで狙いどおりバトルは増えるのか「第一印象ではオーバーテイクは楽ではなさそう」との感想も
2026年2月6日
ハースのエステバン・オコンは、バルセロナで行われたプレシーズンテストテストで新世代F1マシンをドライブした後、2026年型F1マシンはオーバーテイクを容易にするどころか、むしろ難しくする可能性があるとの懸念を示した。
■オーバーテイクについてのオコンの初期印象はネガティブ
新世代マシンへのオコンの第一印象は、決して素晴らしいものではなかったようだ。2026年からの新レギュレーションにより、ドラッグの低減、ダウンフォース削減、そしてDRSに代わる新たな『オーバーテイクモード』などの変化がもたらされる。しかしオコンによれば、実際にステアリングを握った感触では、ホイール・トゥ・ホイールの戦いが狙いどおり成立するかには疑問符が付くという。
ハースはカタロニア・サーキットでの3日間の走行で、400周近くを消化。両ドライバーがVF-26の新たな空力パッケージを体感する貴重な機会となった。
2026年型マシンは、F1が掲げる大改革を体現したものだ。ダウンフォースは最大30%削減され、ドラッグも大幅に低減。より接近したレースを実現する狙いだ。しかし理想と現実が必ずしも一致しないのは、F1の常である。
オコンの第一印象は慎重で、やや不安を感じさせるものだった。特に他車の後ろについた際、フロントのグリップ低下が顕著だと指摘する。これは現代F1で繰り返し問題となってきた点であり、新レギュレーションが解決を目指してきた課題でもある。
「何台かの後ろを走ってみた。かなりフロントの荷重を失うように感じた。ひょっとすると、以前よりも大きいかもしれない。まだ様子を見る必要があるけどね。それから、オーバーテイクモードも試してみた」とオコンは述べる。
「時期尚早な結論は出したくない。完璧に機能させるために、調整や最適化が必要なのは明らかだからだ。ただ、現時点では、追い抜きは難しそうに思える。それが僕の第一印象だけど、今後、良い方向に改善されることを願っている」
懸念は単なる速度の問題だけではなく、いわゆる“ダーティエア”の中での挙動にある。ダーティエアは、オーバーテイクの試みをタイヤを消耗させるだけの徒労に終わらせる要因となってきた。
DRSに代わるオーバーテイクシステムが導入されても、そもそも十分に接近できなければ、その効果を発揮できないという現実が浮かび上がる。

■ベアマン「他車の後ろにつくとバランスが大きく変わる」
オコンのチームメイトであるオリバー・ベアマンも、トラフィックの多い状況での走行は限られていたものの、同様の感触を得たという。彼は、他車の背後に近づいた瞬間に、バランスが大きく変化したと述べている。
「前走車の背後についたときやオーバーテイク時の挙動については、正直そこまで多くは分からない。(その時点のテストでの)優先事項でもなかったし、他車の周囲を走ったのも数周だけだ」とベアマンは述べる。
「ただ、その数周の経験のなかで言うと、他のマシンの後ろに入ると、クリーンエアのときと比べてかなり大きなバランス変化を感じた。前世代のマシンよりも、その傾向が強いように思える。ただし、これもまだ初期段階だ」
「オーバーテイクモードを実際に追い抜きのために使う機会はなかったが、クリーンエアの中では試すことができた。冷却などの違いも含め、今後さらに検証が必要だ」
彼のコメントは、2026年コンセプトが抱える根本的なパラドックスを浮き彫りにしている。ドラッグを減らし、空力を簡素化したマシンであっても、実戦のトラフィックのなかでは、依然としてオーバーテイクがしづらい可能性があるという点だ。
オーバーテイクのための“道具”は存在する。だが、それを使える距離まで近づけるか。その点について、全チームにとってバルセロナでのテストは希望と不安の両方を示すものとなったのかもしれない。F1が意図したようにバトルが活性化するかどうかが、新時代の魅力を左右することになりそうだ。

オリバー・ベアマンは148周を走破
(autosport web)
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