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サーキット・オブ・ジ・アメリカズ、F1とWECのグリッド数増加に対応しガレージ増設へ。テーマパークも建設中

2025年9月16日

 アメリカ・テキサス州のオースティンに位置するサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)は、2026年のWEC世界耐久選手権『ローンスター・ル・マン』に間に合うように、4つのピットガレージを増設し、F1世界選手権およびWECのグリッド拡大に対応する予定だ。


 COTAモータースポーツ担当副社長のアンディ・ソウチェクはSportscar365に対し、34のガレージを有する現在のピットレーンの拡張工事は、来年キャデラックがF1に11番目のチームとして参戦することになるために行われると明かした。これは、F1との認可契約で定められたものと理解されている。


 また、オースティンのガレージ数は、富士スピードウェイとともに、世界を駆け巡るWECのグリッド拡大を阻む要因となっていたとみられており、ガレージ増設はWECにとってもプラスに働くことになるはずだ。

■2027年、WECの参戦台数は40台に?

 2026年、COTAでは9月にWECが、10月にF1が行われる予定となっている。


「F1に2台マシンが加わるので、ピットビルディングを拡張する必要がある。だから、来年には拡張工事を行う予定だ」とソウチェクはSportscar365に語った。


「来年はWECがこの拡張工事の恩恵を受けられるようにしたいと考えている。また、この選手権に参戦するメーカーも増える予定だ」


「ジェネシス、フォード、マクラーレンといったメーカーが今後参戦してくることを考えると、彼らにとっても拡張工事は非常に重要だ。誰にとってもメリットがある」


「モータースポーツコミュニティにとって、あらゆるカテゴリーが成長を続けているため、我々は良いポジションにある」


「これは良い問題だ。アメリカの建設業の良いところは、周りを見渡せば多くの工事が進行していることに気づくだろう。彼らは非常に短い時間で物事を進める」


「来年には確実に実現できると確信している」

2025WEC第6戦オースティン
2025年9月、WEC第6戦開催時のサーキット・オブ・ジ・アメリカズのピットビルディング

 ソウチェクは、拡張工事はピットロードの出口側で行われ、現在のオフィススペースが4つの新しいガレージストールに改修されると説明した。


「現在はそこにオフィススペースとして使っている建物がある」と彼は言った。


「でも、4つのガレージを増築するのに必要なスペースと同じスペースを占有しているのだ。だから、その部分全体を改修して拡張するだけだ」


「当時設計した時点で、必要であれば建物の特定の部分で拡張できるという考えがすでにあったと思う。これは素晴らしいことだ。既存の建物に何も追加する必要がないからね」


「基本的には内装を改装するだけだ」


 WECは、過去2回のローンスター・ル・マンで、それぞれ36台がグリッドに並んだだめ、小規模なガレージスペースを使用してきた。

 来年はジェネシス・マグマ・レーシングが加わることで、この台数は38台に拡大すると予想されている。さらに、フォードとマクラーレンが2027年にデビュー予定のハイパーカー参戦を開始すると、グリッドは40台を超える可能性がある。


 WECの収容能力とほぼ同規模、あるいはそれに近い規模だったもうひとつのサーキット、イタリアのイモラは、世界選手権との長期契約の一環として、今年3つの新しいガレージを追加した。一方、富士には34のメインガレージと、さらに11台を収容できる別棟がすでに存在している。


 ソウチェクは、ガレージスペースの拡張についてWECと「積極的に協議」しており、それはこの施設でのシリーズの長期的な将来を確保するためだと語った。


「彼らは『もっと広いスペースが必要だ』と言っている。ようやくスペースを確保できたので、自信を持っている」とソウチェクは付け加えた。


「選手権は年々成長しており、特にここではその傾向が顕著だ。アメリカは、あらゆるメーカーにとって重要な市場となっている」


「ここにいるすべてのメーカー、特にシボレー、キャデラック、フォードといったアメリカのメーカーを考えてみると、ヨーロッパのメーカーの市場シェアは膨大だ。ここは非常に重要な場所であり、彼らをホストできることを光栄に思う」


「アメリカには素晴らしいサーキットがたくさんある。そのなかで、毎年COTAに招き、ハイパーカーの新時代以来、一貫して開催し続けられるのは素晴らしいことだ」


「昨年は多くのファンが来場してくれた。素晴らしいレースで、観ていてとても楽しかった。PRも非常に効果的で、誰もが『もっと頑張らなければならない』と気づいたのだ。今年はもっと多くのファンが来場し、来年はさらに成長してくれることを期待している」

サーキット・オブ・ジ・アメリカズ
2024年10月、F1開催時のサーキット・オブ・ジ・アメリカズ

 ガレージの増築に加え、COTAは現在、サーキットに隣接するテーマパーク『COTALAND』の大規模な建設工事を進めている。


 ソウチェクによると、このテーマパークは年間10カ月間毎日営業する予定で、4つのジェットコースターを含む35の乗り物が設置される予定だという。そのうち1つはCOTAブールバード・ロードの上に建設される予定だ。


「サーキットとの相性は抜群だと思う」とソウチェクは語る。


「多くの人がスリルを求めてこのテーマパークを訪れ、レースが開催されていることに気づいてチケットを購入するだろう。チケットを購入して、両方を楽しめるパッケージも用意できる」


「逆もまた同様だ。サーキットに来場した人は、家族で遊園地へ行くことができるし、一日のなかでサーキットで4〜5時間過ごしてから遊園地へ行くことも可能だ」


「現在、我々はすべてを共存させることに取り組んでいる。まだ準備段階だが、両方のイベントが共存できるよう、優秀なチームがあらゆる面で尽力しているところだ」

シボレー・コルベットZ06 GT3.R
33号車シボレー・コルベットZ06 LMGT3.R(TFスポーツ) 2025年WEC第6戦オースティン


(autosport web)


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